HEALTH WORDS / 用語解説
血清アルブミン値
Serum Albumin Level
血清アルブミン値とは、血液中の血漿に含まれる主要なタンパク質であるアルブミンの濃度を示す生化学検査の項目である。12
アルブミンは肝臓で合成される最も量が多いタンパク質であり、血清総タンパク質の半分以上を占めている。12
血清アルブミン値の測定は、肝臓の合成能を評価し、肝機能障害や栄養状態を把握するための重要な指標として広く用いられている。12
ヒトの体内においてアルブミンは、膠質浸透圧(血漿浸透圧)を維持するという極めて重要な生理的役割を担っている。2
血管内の膠質浸透圧が保たれることにより、水分が血管外へ過剰に漏れ出すのを防ぎ、循環血漿量および血圧を正常に維持することができる。2
そのため、血清アルブミン値が低下すると膠質浸透圧が維持できなくなり、浮腫や腹水などが生じる原因となる。2
さらに、アルブミンは分子内に様々な物質を結合させる性質を持っており、カルシウムや脂肪酸、ホルモン、ビリルビン、さらには薬剤などの結合運搬体(キャリアタンパク質)としても機能する。2
臨床検査における一般的な基準値はおおむね4.0から5.0 g/dLの範囲とされることが多いが、測定を行う検査機関や医療機関の分析法によって若干の変動がある。12
血清アルブミン値が低下する病態としては、肝硬変や慢性肝炎などの肝疾患によるアルブミン合成能力の低下が挙げられる。12
また、ネフローゼ症候群などの腎疾患によって尿中にアルブミンが大量に排泄される蛋白尿が起きる場合や、重度の栄養不良、悪液質、消耗性疾患、消化管からのタンパク質漏出などによっても低アルブミン血症を引き起こす。12
一方で、血清アルブミン値が上昇する主な原因としては、体内の水分が減少する脱水症状などが存在し、血液濃縮に伴って相対的に値が高く検出されることがある。12