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HEALTH WORDS / 用語解説

4'-ホスホパントテン酸システイン脱炭酸酵素

4'-phosphopantothenoylcysteine decarboxylase

4'-ホスホパントテン酸システイン脱炭酸酵素とは、補酵素A(CoA)の生合成経路において第3段階目の反応を触媒する酵素である。1

この酵素は、4'-ホスホパントテノイルシステインからカルボキシ基を脱離させる脱炭酸反応を進行させ、4'-ホスホパンテテインと二酸化炭素を生成する。2

補酵素Aは生物の代謝においてアシル基のキャリアとして極めて中心的な役割を担う補因子であり、その生合成はすべての生体にとって不可欠な生化学的経路である。3

本酵素が関与する反応は、パントテン酸(ビタミンB5)から補酵素Aが合成される経路の一部を構成しており、細菌から哺乳類に至るまで広く保存されている。2

生物種によっては、本酵素の活性ドメインが単独のタンパク質として存在する場合だけでなく、ホスホパントテノイルシステイン合成酵素など他の補酵素A合成に関与する酵素と多機能タンパク質や融合タンパク質を形成している場合も知られている。1

遺伝子レベルでの解析や構造生物学的研究により、本酵素の立体構造や触媒機構の詳細が明らかにされつつあり、新規抗菌薬の標的分子としての応用も期待されている。3

参考文献・出典

  1. 代謝生化学データベース: https://kegg.jp/entry/R02237 ↩1 ↩2
  2. Enzyme Commission: https://enzyme.expasy.org/EC/4.1.1.36 ↩1 ↩2
  3. KEGG PATHWAY: https://www.kegg.jp/pathway/map00770 ↩1 ↩2