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HEALTH WORDS / 用語解説

TIM4

T cell immunoglobulin and mucin domain-containing protein 4

TIM4とは、主としてマクロファージなどの自然免疫系細胞の表面に発現し、アポトーシスを起こした細胞の貪食やT細胞の免疫応答の制御に関与する糖タンパク質である。1

TIM4はTIMファミリー(T cell immunoglobulin and mucin domain-containing protein family)に属する膜タンパク質の一つであり、ヒトにおいてはTIMD4遺伝子によってコードされている。2

本タンパク質は細胞外ドメインとして免疫グロブリンVドメイン様領域およびムチンドメインを有しており、これがリガンドとの特異的な結合において重要な役割を果たしている。1

TIM4の主要な生理学的機能の一つとして、ホスファチジルセリン(Phosphatidylserine)に対する高い親密性が挙げられる。3

アポトーシスが誘導された細胞の細胞膜外層にはホスファチジルセリンが露出するため、TIM4はこの脂質を認識して結合することで、マクロファージによる死細胞の貪食を効率的に仲介する。3

この貪食作用は、生体内における組織の恒常性維持や、炎症性サイトカインの過剰な産生を抑制する上で極めて重要な生体防御機構として機能している。

さらに、TIM4はT細胞をはじめとする免疫関連細胞の表面にも一部発現あるいは関与が認められており、T細胞の増殖調節や活性化の制御といった適応免疫の調節ネットワークにも関与していることが示されている。

近年では、自己免疫疾患やアレルギー疾患、さらには腫瘍免疫の領域においてもTIM4のシグナル伝達経路が注目されており、新規の治療標的としての研究が進められている。2

参考文献・出典

  1. 蛋白質構造データバンク アーカイブ: https://pdbj.org/mine/summary/4kqs ↩1 ↩2
  2. NCBI Gene: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/134189 ↩1 ↩2
  3. PDBj: https://pdbj.org/eRDB/hold/4kqs_hold.html ↩1 ↩2