健康用語WEB事典

フェニルプロパノイド(phenylpropanoid)

シキミ酸経路を経て生合成される、C6-C3を基本骨格とした化合物の総称。フェニルプロパノイドの生合成は、フェニルアラニン脱アミノ化されてケイ皮酸が生成されるところから始まる。チロシンからも生成される。*1*2

リグニンクマリンバニリンなど。

高等植物において、フェニルアラニンを出発物質とするフェニルプロパノイド生合成系は、アントシアニン類などの色素、フィトアレキシンなどの植物病原体に対する防御物質なで多数の生理活性物質生合成系路であり、この経路の産生物質は、植物由来の医薬品としても古くから注目されている。*3

*1中村学園大学・中村学園大学短期大学部研究紀要 フェニルプロパノイド類とフラボノイド類の抗酸化作用とα-グルコシダーゼ阻害作用 : 構造活性相関について: https://nakamura-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=157&item_no=1&page_id=13&block_id=17
*2フェニルプロパノイドの酸化防止および光酸化防止活性: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpi/51/6/51_6_348/_article/-char/ja
*3KAKEN — 研究課題をさがす | フェニルプロパノイド生合成系遺伝子の発現を調節する未知可動遺伝因子の探索 (KAKENHI-PROJECT-03807150): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-03807150/

ご意見・ご要望をお聞かせください。


フェニルプロパノイドに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2018-08-05 (日) 18:03:18