健康用語WEB事典

大麦(barley)

の一種。世界第4位の穀物とされる。小麦より耐寒性があり、生育期間が短い。塩害にも強い。

の成分はデンプンが多く、次いでタンパク質が多い。小麦タンパク質グルテンとは異なり、大タンパク質ホルデインであることからパンや麺には向かない。*1

現在はパンではなく、粒のまま煮て食したりビールなどの醸造や家畜への飼料として用いられたりする場合が多い。*2

自殖性の二倍体突然変異が得られやすいことから、実験植物として広く用いられる。栽培オオムギの野生型(H.vulgare subsp. spontaneum)は、元来秋に芽を出して越冬後に開花および結実する秋播性であったが、突然変異によって春に芽を出して夏以降に結実するようになったオオムギが極寒環境や山岳地帯でも栽培可能となった。*3

*1東京聖栄大学 管理栄養士の養成と食品開発・分析・加工・調理・安全性について学ぶ 大麦を用いた加工品の開発: https://www.tsc-05.ac.jp/pdf_con_research/hanawa/h29/2-3.pdf
*2講談社学術文庫 パンの文化史 舟田詠子: https://amzn.to/33kvbg9
*3岡山大学環境生命科学研究科 ゲノム多様性グループ オオムギ: http://www.rib.okayama-u.ac.jp/barley/omugi.html

ご意見・ご要望をお聞かせください。


大麦に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2020-09-13 (日) 13:11:17