ホームグリチルレチン酸ステアリル

HEALTH WORDS / 用語解説

グリチルレチン酸ステアリル

Stearyl Glycyrrhetinate

グリチルレチン酸ステアリルとは、甘草の根から得られるグリチルレチン酸にステアリルアルコールを結合させた油性の誘導体であり、主として化粧品や医薬部外品において抗炎症作用や皮膚コンディショニング目的で配合される有効成分である。1

本成分は、植物由来の甘草エキスに含まれるグリチルリチン酸の加水分解物であるグリチルレチン酸のカルボキシ基に、高級アルコールであるステアリルアルコールをエステル化することによって合成される化合物である。2

構造中に長い炭化水素鎖を持つため親油性が高く、水に溶けにくく油分になじみやすい性質を有しており、各種クリームや乳液などの油性基剤や皮膚外用製剤へ容易に配合することが可能である。1

生物学的な作用としては、皮膚の炎症を引き起こすプロスタグランジンなどの生合成に関与する酵素の働きを抑制し、肌荒れやかゆみ、皮膚炎などの症状を鎮める抗炎症作用を発揮することが知られている。1

このため、医薬部外品の有効成分として消炎剤の役割を担い、ニキビを防ぐ洗顔料、日焼け止め製品、薬用化粧品、口唇用製品などに広く採用されている。2

また、皮膚に対する刺激性が低く安全性が高い素材として評価されており、長期間の継続的な使用においてもアレルギー反応や接触皮膚炎のリスクが比較的少ない成分とされている。1

化学的・物理的な安定性にも優れており、製剤中における経時的な分解や変質が起こりにくいため、化粧品の品質保持期間を通じて安定した薬効を維持する特性を備えている。2

参考文献・出典

  1. 化粧品成分オンライン: https://cosmetic-ingredients.org/Astringent/glycyrrhetinic-acid-stearyl/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907031122678125 ↩1 ↩2 ↩3