HEALTH WORDS / 用語解説
ホモ四聚体
Homotetramer
ホモ四聚体とは、同一のアミノ酸配列を持つ4つのポリペプチド鎖(サブユニット)が非共有結合的に集合して形成される四次構造を持つタンパク質の複合体である。1
生物学や生化学の分野において、多くのタンパク質は単一のポリペプチド鎖としてだけでなく、複数のサブユニットが結合したオリゴマーとして機能を発現することが知られている。
その中で4つのサブユニットから構成されるものは四聚体(テトラマー)と呼ばれ、構成する4つのサブユニットがすべて同一の遺伝子に由来する同一のものである場合、これを特にホモ四聚体と称する。
これに対して、異なる種類のサブユニットが組み合わさって4つを構成しているものはヘテロ四聚体と呼ばれる。
ホモ四聚体を形成する代表的なタンパク質の一つとしてヘモグロビンが挙げられるが、ヒトの成人型ヘモグロビンは2個のαサブユニットと2個のβサブユニットからなるヘテロ四聚体である。
一方で、真核生物の解糖系に関与する酵素であるグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(GAPDH)などは、同一のサブユニット4つからなるホモ四聚体として機能していることが多い。
また、細胞膜上に存在してイオンを透過させるイオンチャネルや、様々な代謝経路における酵素の中にも、安定したホモ四聚体構造をとるものが数多く存在する。
4つのサブユニットが対称性を保ちながら結合することにより、タンパク質全体としての立体構造が安定化され、基質やリガンドに対する結合親和性が変化する。
多くの場合、一つのサブユニットへのリガンドの結合が他のサブユニットの結合能に影響を与えるという協同効果を示すことが知られており、これが生理活性の効率的な調節を可能にしている。
参考文献・出典
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906050516641214 ↩
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201007019443217036 ↩