HEALTH WORDS / 用語解説
治療介入
Therapeutic Intervention
治療介入とは、疾患や傷害を持つ患者に対して、その健康状態を改善または回復させることを目的に行われる、医療従事者によるあらゆる臨床的処置や介入の総称である。1
治療介入には、薬物療法、手術、放射線療法などの身体的な医療技術だけでなく、生活習慣の改善指導や心理療法なども含まれ、現代医学における医療行為の基本概念の一つとして広く用いられている。2
臨床試験や疫学研究の分野においては、治療介入は対照群と比較して治療効果や安全性を検証するための主要な変数または曝露因子として位置づけられている。3
多くのランダム化比較試験では、新しい治療介入の有効性を客観的に評価するために、プラセボや既存の標準治療が対照群として設定される。4
治療介入の決定にあたっては、患者の病態や重症度のみならず、ベネフィットと副作用や有害事象のリスクとのバランスを慎重に評価することが求められる。5
近年の根拠に基づく医療(EBM)の普及に伴い、個々の治療介入の効果については、多数の臨床研究から得られた科学的根拠に基づいて妥当性が検証されることが不可欠となっている。6
また、複数の治療介入を組み合わせる集学的治療は、単一の処置では対応が困難な複雑な疾患や悪性腫瘍に対する治療成績の向上に寄与している。7
治療介入の実施プロセスにおいては、患者に対して十分な説明と同意(インフォームド・コンセント)を行い、患者自身の意思やQOL(生活の質)を尊重した上で方針を決定することが極めて重要である。8
参考文献・出典
- 厚生労働省 統合医療情報発信サイト: https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/glossary/a-06.html ↩
- 国立保健医療科学院: https://www.niph.go.jp/soshiki/gairai/glossary/t.html ↩
- 医薬品医療機器総合機構: https://www.pmda.go.jp/files/000155255.pdf ↩
- 国立がん研究センター: https://www.ganjoho.jp/med_pro/clinical_trial/glossary/gt02.html ↩
- 日本医学会: https://jams.med.or.jp/guideline/index.html ↩
- 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokken_iryou/iryou/kanja/index.html ↩
- 国立がん研究センター: https://ganjoho.jp/public/cancer/treatment/index.html ↩
- 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000057390.pdf ↩