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HEALTH WORDS / 用語解説

無脂肪牛乳

無脂肪牛乳とは、生乳または牛乳から乳脂肪分を除去し、厚生労働省が定める成分規格において脂肪含有量が1.0%未満(一般的には0.5%未満)に調整された乳製品である。1

日本の乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳省令)では、飲用乳の区分において無脂肪牛乳は脂肪分が極めて少ないものとして定義されており、エネルギーや脂質の摂取を制限している人々に向けた食品として位置づけられている。2

製造工程においては、遠心分離機を用いて生乳から乳脂肪分を物理的に分離する手法が一般的に採用されている。3

この脂肪分を除去する過程において、脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンDなどは脂肪とともに一部失われることがあるが、タンパク質、カルシウム、ビタミンB群などの栄養成分は通常の牛乳と同等またはそれ以上に保持されているのが特徴である。4

栄養学的な観点から見ると、無脂肪牛乳は脂質由来のエネルギーが低いため、肥満症や脂質異常症といった生活習慣病の予防や、食事療法におけるカロリーコントロールを目的として利用されることが多い。5

また、タンパク質の含有量が豊富でありながら飽和脂肪酸の摂取量を抑えられるため、運動選手や筋力トレーニングを行う人々が筋肉量の維持・増強を図りつつ体脂肪の蓄積を防ぐためのタンパク質源としても活用されている。6

一方で、乳脂肪分がもたらす特有のコクや濃厚な風味が少ないため、口当たりがさっぱりしすぎて物足りなさを感じる場合もあるが、料理や菓子作りの材料として用いることで全体の脂質を抑えたヘルシーなメニュー作りが可能となる。7

参考文献・出典

  1. 消費者庁: https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/standards/pdf/food_labeling_i_79.pdf ↩
  2. 厚生労働省: https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326M50000100052 ↩
  3. 農林水産省: https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0405/01.html ↩
  4. 文部科学省: https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html ↩
  5. 厚生労働省: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-008.html ↩
  6. 国立健康・栄養研究所: https://www.nibiohn.go.jp/eiken/hyogen/index.html ↩
  7. 農林水産省: https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/index.html ↩