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HEALTH WORDS / 用語解説

乳飲料

Milk beverage

乳飲料とは、生乳、牛乳、特別牛乳またはこれらを原料として得られた乳製品を主原料とし、これに乳製品以外の食品やビタミン、ミネラルなどの栄養成分を加えて加工した飲料のことであり、乳および乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)において定義されている乳製品等の成分規格上の分類の一つである。1

日本の厚生労働省および農林水産省が所管する乳等省令においては、飲用乳の種別として牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳および乳飲料が規定されており、乳飲料はこれらの中で乳固形分の含有量や加工方法において独自の規格を持っている。1

乳飲料の大きな特徴は、乳をベースにしつつも乳以外の様々な成分を比較的自由に配合できる点にあり、コーヒーや果汁、茶の抽出液などを混合した嗜好品としての飲料や、不足しがちなカルシウムや鉄分などの栄養素を強化した機能性飲料などが幅広く製造・販売されている。2

乳等省令における成分規格では、乳飲料の無脂乳固形分や乳脂肪分の数値については特定の単一の基準値のみが定められているわけではなく、使用する副原料や製品の特性に応じて多様な形態が認められているが、基本的には乳に由来する成分が含まれていることが前提となる。1

市場に流通する乳飲料の代表的なものとしては、コーヒー牛乳やカフェオレといった乳成分とコーヒーを組み合わせたもの、フルーツの果汁を加えたフルーツ牛乳、あるいはチョコレート風味や抹茶風味などのフレーバーを添加した甘味のある飲料が挙げられる。2

また、現代の健康志向の高まりを背景として、通常の牛乳と比較して特定の栄養成分を強化あるいは低減させた乳飲料も多数開発されており、例えば骨密度の維持に関心を持つ層に向けたカルシウム強化型の製品や、貧血予防を意識した鉄分およびビタミンB群添加型の製品などが特定保健用食品や栄養機能食品などの保健機能食品として展開されることもある。2

食品表示基準においても、乳飲料は名称の表示が厳格に定められており、パッケージの主面などに「乳飲料」という種別名を表示することが義務付けられており、消費者が牛乳や加工乳と明確に区別して選択できるように配慮されている。2

製造工程においては、生乳や乳製品に各種の原料を均質に混合した後に、加熱殺菌処理が行われるのが一般的であり、これにより微生物のコントロールを行い製品の安全性と保存性を確保しているが、開封後は冷蔵庫で保存し賞味期限や消費期限に関わらず速やかに消費することが推奨されている。1

このように乳飲料は、単なる栄養補給の手段にとどまらず、多様な味覚や嗜好を満たしながら健康維持をサポートする加工食品として、日本の食生活において重要な位置を占める飲料の一つである。2

参考文献・出典

  1. 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令: https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325M50000100052 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 消費者庁: https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/food_labeling_institute/assets/food_labeling_institute_181011_02.pdf ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5