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HEALTH WORDS / 用語解説

ALDH2

aldehyde dehydrogenase 2

アセトアルデヒドを酢酸に代謝するデヒドロゲナーゼ。アルデヒドデヒドロゲナーゼのひとつ。

飲酒によって生じるアセトアルデヒドを代謝する主要なアセトアルデヒド脱水素酵素。ミトコンドリアに存在している。ニトログリセリンを代謝する働きも持つ。1

ALDHには以下の3種類の遺伝子多型がある。2

  • ALDH2 1*1(活性)
  • ALDH2 1*2(低活性)
  • ALDH2 2*2(不活性)

活性の弱いALDH2を持つ人は、アルコール摂取後に血液中や組織中にアセトアルデヒドが蓄積するため、活性の強いALDH2を持つ人と比較して酒に弱く、急性的な体調変化が起こりやすい。また、がんになりやすいことが確認されている。

たとえば,低活性型の遺伝子型を有する人では,アルコール摂取後に血中や組織中に毒性を持つアセトアルデヒドが蓄積するため,高活性型の遺伝子型を有する人と比較して,消化管や肝臓などの癌化率が増加することが知られている … ALDH2高活性型である *1/*1 ではアセトアルデヒドが蓄積しにくいため酒に強く,低活性型 *1/*2 ではある程度は飲めるが顔面が紅潮し,無活性型 *2/*2 ではごく少量の飲酒でも顔面紅潮や動悸,嘔気,眠気,頭痛といった「フラッシング反応」を起こしやすい.3

大部分の欧米人が活性型の ALDH2 1*2 を持っているのに対し、日本人の約半数は ALDH2 1*2 を持たないか、働きの弱い ALDH2 2*2 しか持っていない。ALDH2の活性が全くない者はアジア系にしか存在しないとされる。4

ALDH2が不活性(ALDH2 *2/*2)であれば、アルコール脱水素酵素の遺伝子型に関係なく酒を全く飲めない体質となる。

参考文献・出典

  1. 九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 吉原達也 笹栗俊之 ALDH2 遺伝子多型と臨床医学: http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/21977/p082.pdf ↩
  2. 武庫川女子大学バイオサイエンス研究所 飲酒と健康 健康な生活を送るために: http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/news/file/n130409.pdf ↩
  3. 九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 吉原達也 笹栗俊之 ALDH2 遺伝子多型と臨床医学 ↩
  4. 滋賀医科大学附属病院 お酒と肝臓の話: https://www.shiga-med.ac.jp/hospital/doc/magazines/files/vol21_1.pdf ↩