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HEALTH WORDS / 用語解説

瘀血

Blood stasis

瘀血とは、東洋医学において血液の循環が滞り、スムーズに流れなくなった状態、あるいはその結果として体内に停滞した古い血液を指す概念である。1

瘀血は、気血両虚や気滞、寒邪の侵襲、あるいは外傷や精神ストレスなど、多様な要因によって血流障害が生じた場合に発生すると考えられている。気血の循環が悪化することで組織や器官への栄養供給が妨げられ、様々な身体の不調や疾病の病態生理的な基盤を形成するとされる。

瘀血の臨床的な症状は多岐にわたり、疼痛が固定して刺すような痛みである刺痛や、皮膚の色素沈着、紫斑、舌の瘀斑や暗紫色への変化、さらに腹部の圧痛や硬結などが特徴的な所見として挙げられる。女性の生殖器系においては、月経困難症、無月経、月経血の塊混じりといった月経異常の原因としても重視されている。

現代医学や統合医療の領域においても、血液の粘度上昇や血流速度の低下、微小循環障害、血栓症の前段階といった病態との関連性が議論されることがある。東洋医学的な診断においては、望診(舌診や面色の観察)や切診(脈診や腹診)を通じて瘀血の有無が総合的に判断される。

治療および予防のアプローチとしては、血流を改善し滞りを解消することを目的とした活血化瘀法という治療原則が用いられる。この目的のために、当帰芍薬散や桂枝茯苓丸といった漢方薬や生薬が臨床の現場で処方されることが多く、現代の医学研究においてもその薬理作用や臨床効果に関する検証が進められている。2

参考文献・出典

  1. 厚生労働省eJIM:統合医療情報発信サイト: https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/cam.html ↩
  2. 厚生労働省eJIM:統合医療情報発信サイト: https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/uc/c03/06.html ↩