HEALTH WORDS / 用語解説
脂肪油
脂肪油とは、常温で液状を呈する油脂の総称であり、主に植物の種子や果実、あるいは動物の組織中に存在する脂質の一種である。1
化学的な構造としては、1分子のグリセロール(グリセリン)に3分子の脂肪酸が結合したトリグリセリド(トリアシルグリセロール)を主成分としている。2
常温(一般に15〜25℃程度)で固形状を示す脂肪(脂)と区別されるが、構成する脂肪酸の種類や融点の違いによって分類されるものであり、化学的な基本物質としては同一の範疇に含まれる。1
脂肪油を構成する主な脂肪酸には、オレイン酸やリノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸が多く含まれており、これが常温で液状を保つ大きな要因となっている。2
植物性の脂肪油は、一般に植物油とも呼ばれ、ダイズ、ナタネ、ゴマ、オリーブなどの種子や果肉から圧搾法や抽出法によって得られることが多い。1
これらは人間の食事において重要なエネルギー源となるだけでなく、必須脂肪酸を供給する上でも欠かせない栄養素である。1
また、医薬品の分野においては、各種の製剤の基剤や溶媒、あるいは軟膏や乳剤などの原料としても広く利用されている。2
空気中の酸素や光、熱にさらされることで酸化を受けやすく、過酸化物の生成や変敗を引き起こす性質があるため、保存の際には遮光や低温、密栓などの適切な管理が求められる。2