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HEALTH WORDS / 用語解説

血中脂肪酸区分

Blood fatty acid profile

血中脂肪酸区分とは、血液中、特に血漿や血清の脂質画分に含まれる各種脂肪酸の含有量を網羅的に測定し、それぞれの割合や総量を分類・評価したものである。1 人間を含む哺乳類の血中脂肪酸は、食事からの摂取や肝臓での生合成・代謝を経て常に変動しており、その組成は栄養状態や脂質代謝の動態を反映する重要な生体指標として利用される。2

血中脂肪酸区分で分析される主な脂肪酸には、炭素鎖に二重結合を持たない飽和脂肪酸と、一つ以上の二重結合を持つ不飽和脂肪酸が含まれる。1 不飽和脂肪酸はさらに、二重結合を一つだけ持つ一価不飽和脂肪酸と、二重結合を複数持つ多価不飽和脂肪酸に細分化される。2 多価不飽和脂肪酸のなかでも、人体内で合成できないために食事からの摂取が必須となる必須脂肪酸が含まれており、これにはオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が属している。1

臨床検査や疫学研究において、血中脂肪酸区分の測定は、動脈硬化性疾患や心血管疾患の発症リスク評価、および生活習慣病の病態把握を目的として行われることが多い。2 例えば、エイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸といったオメガ3脂肪酸の血中割合や、アラキドン酸に対するオメガ3脂肪酸の比率は、炎症状態や血栓形成傾向を評価するための指標とされる。1 また、パルミチン酸やステアリン酸などの飽和脂肪酸の比率と、各種不飽和脂肪酸とのバランスを解析することは、個人の脂肪酸代謝の偏りや栄養失調、あるいは脂質異常症の診断および栄養指導において重要な情報を提供する。2

参考文献・出典

  1. 厚生労働省e-JIM: https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overlapping/dynamic/fatty_acid.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 国立健康・栄養研究所: https://www.nibiohn.go.jp/eiken/index.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4