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HEALTH WORDS / 用語解説

S-アデノシルメチオニン

S‐adenosylmethionine : SAM

メチオニンの代謝によって合成されて、ポリアミンやシステインの原料となる有機化合物。活性型メチオニンとも呼ばれる。1

S-アデノシルメチオニンの化学構造

抗炎症活性を持ち、慢性肝炎の治療に用いられる。2

タンパク質やDNAなどのメチル化におけるメチル基の供与体としての役割も持つ。S-アデノシルメチオニンはメチル基転移酵素にメチル基を与える補酵素となり、自身はS-アデノシルホモシステインに変化する。アミノ酸の代謝やホスファチジルコリンのde novo合成などで働く。345

肝臓や関節の働きを助けるとしてサプリメントに含まれるが、過剰摂取は体内時計の時計遺伝子に悪影響を及ぼすことが報告されている。過剰な場合はメチオニンサルベージ経路で代謝されることで体内でアデニンとメチルチオアデノシンに分解され、これが有害物質として体内時計のリズム周期を乱すとされる。6

参考文献・出典

  1. 共同発表:アミノ酸代謝促進で長寿に~Sアデノシルメチオニン代謝が寿命延長の鍵~: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150924-3/#YOUGO1 ↩
  2. S-Adenosylmethionine | C15H23N6O5S+ - PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/S-adenosyl-L-methionine#section=Top ↩
  3. 酵母変異株を利用するS-アデノシルメチオニンの生産および作用機構の解析 - ひまわり[Himawari] 広島大学 統合技術情報発信システム: https://hutdb.hiroshima-u.ac.jp/seeds/view/181/ja ↩
  4. 日本蛋白質構造データバンク 1MXI: http://pdbjkw1.protein.osaka-u.ac.jp/eprots_old/index_ja.cgi?PDB%3A1MXI&l= ↩
  5. 福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 補酵素: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/coenzyme.htm ↩
  6. 過剰なS-アデノシルメチオニンは、メチル化を阻害し生体リズムを障害する | 京都大学: https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-04-20 ↩