炎症
生体が内外から有害な刺激を受けた際に起こす防御反応。炎症は発赤や腫脹、発熱、疼痛などを伴う。
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生体が内外から有害な刺激を受けた際に起こす防御反応。炎症は発赤や腫脹、発熱、疼痛などを伴う。
炎症によって増加するため、炎症の発生状況の指標として利用できる分子や現象。
炎症を引き起こすメディエーター。炎症仲介物質とも呼ばれる。
炎症仲介物質(inflammatory mediator)
炎症性とは、生体が感染、物理的刺激、化学物質、虚血などの有害刺激を受けた際に、それを排除して組織を修復しようとする一連の生体防御反応である炎症を引き起こす性質、あるいはその状態を指す医学・生物学用語である。
炎症性カスパーゼとは、宿主の自然免疫応答において炎症の誘導やサイトカインの成熟、さらには細胞死の一種であるピロトーシスの実行において中心的な役割を果たすシステインプロテアーゼの一群である。
サイトカインのうち炎症を引き起こすもの。通常、炎症性サイトカインは免疫の増強に必要であるが、この過剰に作用すると自己を構成する正常な成分までも攻撃するという副作用がある(自己免疫疾患)。
炎症性マクロファージ
炎症により毛細血管の透過性が亢進し、血漿や血球が漏れ出て生じる局所性浮腫。
炎症がおきている組織に浸潤(侵入)する細胞の総称。炎症細胞や炎症性細胞とも呼ばれる。
怪我や感染に伴う炎症や物理的刺激による痛み。炎症を起こす物質によって引き起こされる急性の痛み。
炎症性細胞 炎症性浸潤細胞を参照。
炎症を引き起こす脂質メディエーター。
腸管の慢性炎症疾患。若年者に発症しやすく、再燃寛解を繰り返したり発がんのリスクが高まるなどの影響があるため難病に指定されている。
炎症性腸疾患関連関節炎とは、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患に合併して生じる関節炎の総称であり、脊椎関節炎という疾患群に分類される慢性的な炎症性疾患である。 炎症性腸疾患患者のうち約20から30パーセントに関節の症状が合併するとされており、消化器症状だけでなく運動器の障害を引き起こす代表的な…
表皮と真皮浅層の炎症によって表皮の過角化を来す疾患の総称。乾癬や扁平苔蘚など。
炎症惹起マクロファージ
炎症細胞 炎症性浸潤細胞を参照。
レニンやプロレニンをリガンドとする受容体。細胞膜に結合していない分泌型の存在が確認されている。
12-O-テトラデカノイルホルボール-13-アセテート(TPA、またはホルボール-12-ミリスチン酸-13-アセテート、PMAとも呼ばれる)とは、植物由来の強力な腫瘍促進物質であり、生化学および細胞生物学の研究において汎用されるホルボールエステルの一種である。
非ステロイド系抗炎症薬の一種。2-アリールプロピオン酸を共通の化学構造として持つ。イブプロフェンなど。
20-カルボキシLTB4とは、アラキドン酸カスケードの代謝物であり、強力な炎症性脂質メディエーターであるロイコトリエンB4(LTB4)の主要な不活性化代謝物である。
2H-ベンゾチアジンとは、ベンゼン環とチアジン環が縮合した構造を持つ複素環式化合物の一種であり、その基本骨格や誘導体は様々な医薬品や有機合成化学の中間体として重要な化学構造である。
3,5-ジカフェオイルキナ酸とは、キナ酸の3位と5位にカフェ酸が結合したジカフェオイルキナ酸の異性体の一つであり、主にキク科やシソ科などの様々な植物に含まれるポリフェノールの一種である。
メラノコルチン受容体のひとつ。α-MSHの脂肪蓄積抑制作用や抗炎症作用を仲介する。
4H-ベンゾチアジンとは、ベンゼン環とチアジン環が縮合した構造を持つ複素環式化合物の一種であり、医薬品などの有機化学分野における重要な骨格である。
5-HT1D受容体とは、セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン、5-HT)の受容体のサブタイプのひとつであり、Gタンパク質共役受容体のGABA受容体スーパーファミリーに属する膜受容体である。
5-HT1F受容体とは、セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン、5-HT)の受容体サブファミリーの一つであり、Gタンパク質共役受容体(GPCR)のファミリーに属する分子である。 中枢神経系および末梢神経系の特定の領域に広く分布しており、セロトニン受容体の中でも1型受容体群(5-HT1受容体)に分類される。
5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエノール酸とは、アラキドン酸のリポキシゲナーゼ経路における初期代謝物であり、不飽和脂肪酸の過酸化物の一つである。
5-ヒドロペルオキシ酸とは、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸がリポキシゲナーゼなどの酵素あるいは自動酸化によって酸化されることで生成する過酸化物の一種である。 生体内における脂質過酸化反応の初期段階において重要な中間体として位置づけられており、生体膜の構造や機能に深刻な影響を与える活性酸素種やフリーラジ…
イソチオシアネートのひとつ。6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート。6-MITCとも表記される。
免疫調整剤のひとつ。急性白血病、慢性骨髄性白血病の治療薬および潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患や臓器移植の際の免疫抑制剤として使用される。商品名はロイケリン。
プレニル化フラボノイドのひとつ。8位がプレニル化したケルセチン誘導体。
他の炎症によって生じるアミロイドAによって引き起こされるアミロイドーシス。続発性アミロイドーシスや二次性アミロイドーシスとも。
組織障害や炎症反応において重要な役割を担っていると考えられているタンパク質のファミリー。
マクロファージから分泌される、細胞のアポトーシスを抑制する分子。CD5L とも。
好中球の細胞質にあるMPO/PR3に対する自己抗体(抗好中球細胞質抗体)によって血管に炎症を生じる自己免疫疾患。国内における患者数は約1万人。60~70代に多い。
アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK)のひとつ。MAP3K5とも。
ATF2とは、転写因子の一種であり、bZIP型転写因子ファミリーに属するタンパク質である。
溶血性連鎖球菌(溶レン菌)の一種。化膿レンサ球菌とも。
BLT1とは、ロイコトリエンB4(LTB4)の主要な高親和性受容体であり、Gタンパク質共役受容体ファミリーに属する膜受容体である。
ロイコトリエンB4受容体のひとつ。急性炎症反応を促進することが証明されている。ベンズアミジン基によって活性化が阻害される。
BRD4とは、エピジェネティクスの制御や遺伝子の転写調節において中心的な役割を果たすタンパク質であり、ブロモドメインおよびファミリー特異的なドメインを持つBETタンパク質ファミリーに属する分子である。 BRD4は、染色体上のヒストン尾部に存在するアセチル化されたリシン残基を認識して結合する特性を持っており、こ…
リンパ球のひとつ。Bリンパ球とも呼ばれる。骨髄(bone marrow)から生産されるためその名が付けられた。鶏ではファブリキウス嚢という部位で作られる細胞(bursa)がB細胞を生成するため、その頭文字を取っているともされる。
転写因子のグループのひとつ。CCAAT/エンハンサー結合タンパク質。
C3の分解によってC3bと共に生じる補体。分子量約9000。
ピロリ菌が分泌する、病原性を持つタンパク質。
CaMKⅡδ(カルモジュリン依存性プロテインキナーゼⅡデルタアイソフォーム)とは、カルシウムとカルモジュリンのシグナル伝達によって活性化され、特に心筋細胞や血管平滑筋などの心血管系組織において重要な役割を果たすセリン・スレオニンキナーゼの一種である。
NF-κBを活性化して様々なケモカインを誘導し、炎症を引き起こす分子。汎発性膿疱性乾癬などの乾癬や毛孔性紅色粃糠疹5型の患者はCARD14の遺伝子に変異が起きていることが報告されている。
炎症性ケモカインのひとつ。CCL3を介して腫瘍部位に集積したCCR5発現線維芽細胞が、増殖因子を産生し、大腸がん発症進展過程に重要な役割を果たしていることが報告されている。
CD300aとは、主として免疫細胞の表面に発現し、細胞の活性化や抑制を制御する受容体分子である。 CMRF-35抗原ファミリーに属するI型膜蛋白質であり、ヒトにおいてはIgSFドメインを1つ持ち、細胞質内には抑制性のITIMモチーフを有している特徴がある。
ペア型受容体CD300ファミリーの一つであり、細胞を活性化させる免疫受容体。
抑制型のCD300。脂質セラミドと結合してマスト細胞の活性化にブレーキをかけて非感染性の炎症を抑える作用がある。
CD300Hとは、主として免疫系細胞の表面に発現し、シグナル伝達や免疫応答の調節に関与する膜タンパク質の一種である。
細胞内にあるパターン認識受容体の代表的経路。細胞質のDNAセンサー。
CHIPとは、明確な血液疾患の兆候がないにもかかわらず、体細胞突起(体細胞変異)を獲得した造血幹細胞がクローン性増殖を起こす加齢性の病態である。
脂肪組織や肝臓の異常で確認されるマクロファージなどの集合。
cAMPによって活性化される転写調節因子。哺乳類の記憶に必須であることが報告されている。
血液検査の検査項目のひとつ。C反応性タンパク質(C反応性蛋白)とも呼ばれる。基準値は 0.3mg/dL 以下。
CSF-1とは、日本語でコロニー刺激因子-1とも呼ばれ、マクロファージやその前駆細胞の増殖、分化、生存を調節する重要なサイトカイン(造血因子)の一種である。 CSF-1はマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)とも称され、単球系細胞の受容体であるCSF-1Rに結合することで、その生理活性を発揮する。