抗原提示細胞(antigen presenting cells)

病原体などの抗原を直接、または感染を受けた細胞から取り込み、その一部(エピトープ)をT細胞に提供する役割(抗原提示)を持つ細胞の総称。

MHCクラスⅡ分子による抗原提示を行う以下の細胞プロフェッショナル抗原提示細胞と呼ぶ場合もある。*1

T細胞細菌ウイルスなどを直接認識することができないため、これらの抗原提示細胞が貪食して得た破片であるエピトープを受け取る必要がある。この受け渡しは主にリンパ節脾臓で行われる。

細菌を捕食したマクロファージ樹状細胞は、それをある程度消化するとともに、T細胞がいるリンパ節などへ運んで、捕えた細菌抗原エピトープ)を認識できるT細胞との出会いを待って、これをT細胞に「見せる」。この「見せる」というのは、正式には「提示する」と表現する。… 抗原提示というのは、抗原を見せることとT細胞を活性化、増殖、分化へと導くシグナル(副刺激という)を与えることを含む。*2

感染によって損傷を受けた細胞、またはその断片が抗原提示細胞に捕えらえると、その感染された細胞に含まれているウイルス抗原消化され、ペプチドとしてHLAHLAクラスⅠ分子またはHLAクラスⅡ分子)の溝に挟まれてT細胞に提示される。

また、マクロファージ樹状細胞は、T細胞が抑制を受けるために発現するCTLA-4PD-1に結合することができ、T細胞を抑制してアポトーシスに誘導する働きも持つ。

*1武庫川女子大学薬学部 免疫生物学教室 免疫学概論チェックポイント: http://ph.mukogawa-u.ac.jp/~meneki/checkpoint_immunology.html
*2技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25

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このページの最終更新日時: 2019-04-06 (土) 09:59:43