ヘム
ポルフィリンと鉄の結合成分(鉄ポルフィリン錯体)。赤色を呈す。ヘムを補欠分子族とするタンパク質をヘムタンパク質と呼ぶ。
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ポルフィリンと鉄の結合成分(鉄ポルフィリン錯体)。赤色を呈す。ヘムを補欠分子族とするタンパク質をヘムタンパク質と呼ぶ。
真核生物が持つヘムのひとつ。生体内に存在する最も代表的なヘムであり、通常ヘムと言うとヘムbを指す。プロトヘムや鉄-プロトポルフィリンⅨとも呼ばれる。
ヘムd1とは、嫌気呼吸を行う脱窒菌において、亜硝酸塩を一酸化窒素へと還元する亜硝酸塩還元酵素の活性中心として機能する特殊なテトラピロール系ヘム化合物である。
ヘムoとは、主としてタンパク質の構造解析や分子動力学シミュレーションの分野において、ヘム(Heme)補欠分子族を識別・分類するために用いられるデータベース、あるいはそのシステムを指す名称である。 ヘムは鉄イオンを中央に含むポルフィリン環であり、ヘモグロビンやミオグロビン、シトクロムなどのタンパク質におい…
ヘムの分解反応を触媒する律速酵素。ヘムを分解してビリベルジン、鉄、一酸化炭素を生成する。
ヘムオキシゲナーゼのひとつ。ヘムオキシゲナーゼ1遺伝子の転写に働くタンパク質(MTB-Zf)のmRNAがヒトの脳で発現していることが確認されている。
ヘムオキシゲナーゼ2とは、ヘムを一酸化炭素、ビリベルジン、および遊離鉄に分解する酵素であるヘムオキシゲナーゼのアイソフォームの一つであり、主として脳や血管などで構成的(コンスティチューティブ)に発現している。
ヘム鉄に酸素や一酸化炭素、一酸化窒素などが結合したり、ヘム分子そのものがタンパク質に結合、解離したりすることがシグナルとなり、別のドメインにある酵素活性や転写活性を制御するタンパク質。
活性中心にヘムを持つタンパク質。
エミシズマブの商品名(中外製薬株式会社)。
ヘムの中に存在する鉄のこと。二価鉄とも。鉄とポルフィリンからなる錯体であり、鉄ポルフィリン錯体とも呼ばれる。
アミノ酸のひとつ。δ-アミノレブリン酸とも。
ケルセチンの6位がプレニル化した誘導体。他のプレニル化ケルセチン(5'-プレニルケルセチン、8-プレニルケルセチン)よりも疎水性が高く、血管内皮細胞へ取り込まれるとともにヘムオキシゲナーゼ1の誘導を強く促進する。
bZipファミリーに属する転写因子。ヘムの受容体ともなり、その結合によって様々な作用が誘導される。
十二指腸上皮粘膜において鉄イオンとは別にヘム鉄を吸収するトランスポーター。
MPOとは、日本語でミエロペルオキシダーゼと呼ばれる、主に好中球や単球などの造血細胞に豊富に含まれるヘム含有酵素である。 MPOは免疫系において重要な役割を果たしており、体内に侵入した細菌や真菌などの病原体をファゴサイトーシス(貪食)した際に、過酸化水素とハロゲン化物から強力な活性酸素種である次亜塩素酸を…
様々な固形がんに高発現するヘム結合性膜タンパク質。がん細胞の増殖や薬剤耐性獲得に関わる。
Spi-CはPU.1などのEtsファミリーに属するタンパク質であり、特定の遺伝子の発現を調節することで免疫系の細胞の機能維持に深く関与している。
ヘムの合成における最初の反応である、グリシンとスクシニルCoAからδ-アミノレブリン酸を生成する反応を触媒するシンターゼ。ALAS2とも呼ばれる。
抗マラリア作用を有する有機化合物。
イソコプロポルフィリノーゲンとは、ポルフィリン生合成経路およびヘム代謝に関連する中間体であり、ポルフィリン症の一種である遅発性皮膚ポルフィリン症(Porphyria cutanea tarda)の病態生理において重要な役割を持つ化合物である。
ヘムの生合成における中間代謝産物。前駆体はヒドロキシメチルビラン。
先天性血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者における出血傾向の治療薬。血液凝固第Ⅸa因子および血液凝固第Ⅹ因子に結合する二重特異性抗体であるモノクローナル抗体(ヒト化抗体)。商品名はヘムライブラ。
通常よりヘムの酸化当量が高い状態の活性酸素。シトクロムP450はこれを利用して不活性な有機化合物のヒドロキシ化を行う。
活性酸素の過酸化水素(H2O2)を水と酸素に分解(不均化反応)する反応の触媒として働く酵素。ヘムタンパク質のひとつ。
側鎖が水素のみの最も単純な構造を持つアミノ酸。示性式は H2NCH2COOH
トリテルペン配糖体の一種。漢方である甘草(リコリス)の主成分。前駆体はβ-アミリン。グリチルリチン酸とも。
ヘモグロビンを構成するタンパク質。
ヘム生合成における中間代謝物。Ⅰ型とⅢ型の二種類が存在し、ポルフィリン症において尿中に増加する。
ホモシステインとセリンをシスタチオニンに変換する反応を触媒するシンターゼ。ヘム含有酵素。一酸化炭素によって活性が阻害される。欠損するとホモシスチン尿症をきたす。
ヘムタンパク質のひとつ。シトクロームとも呼ばれる。
シトクロムcオキシダーゼとは、ミトコンドリアの内膜に存在し、電子伝達系の最終段階を担う重要な酵素(複合体IV)である。
酸化還元反応を触媒する酵素のグループ。鉄分子を1つ含むヘムタンパク質。チトクロムP450や、単にP450と呼ばれることもある。
シトクロームP450(CYP)とは、分子内にヘム鉄を補欠分子族として有するヘモプロテインの一種であり、主として基質の酸化反応を触媒する多様な酵素スーパーファミリの総称である。
植物および細菌の亜硝酸還元酵素および亜硫酸還元酵素の補欠分子族となるヘム。
コハク酸とコエンザイムAが結合した有機化合物。分子式は C25H40N7O19P3S
マグロの血合肉(濃い暗赤色の部分)や内臓に含まれる、イミダゾール環内にセレンを含む化合物。
チトクロームとは、ヘムを補欠分子族として結合し、鉄原子の酸化・還元を繰り返すことによって電子伝達を担うタンパク質の総称である。
4つのピロール環が連なった構造をした分子の総称。
ヘム型ペルオキシダーゼ(LPO、MPO、EPO)のによる生成物。分子式は HOSCN
赤血球中のヘモグロビンが肝臓で分解された時にできるヘムが、さらに分解されて生まれるプロトポルフィリンからできる青色の色素。
ヘムの分解によってできるビリベルジンをビリルビンに還元する反応を触媒する酵素。ビリベルジンレダクターゼとも。
フェリプロトポルフィリンⅨとは、ヘムとも呼ばれ、鉄原子が結合したプロトポルフィリンⅨ環を持つポルフィリン化合物であり、生体内において様々なタンパク質の補欠分子族として極めて重要な役割を果たしている有機化合物である。
ヘムの一種。ポルフィリンの三価鉄錯体。
ヘムの一種。ポルフィリンの二価鉄錯体。
ヘム生合成系の最終段階で、プロトヘムの前駆体であるプロトポルフィリンⅨに鉄イオンを導入する際の触媒となる酵素。フェロキレテースとも呼ばれる。
プロトヘム(protoheme) ヘムbを参照。
ヘムを構成するポルフィリンのひとつ。主に蛍光作用を持つプロトポルフィリンⅨを指す。
ヘムの一種。フェリヘムに水酸化物イオンがひとつ配位したもの。
ヘムの一種。フェリヘムに塩化物イオンがひとつ配位したもの。
含窒素化合物などが1〜2個配位したヘム。
マラリア原虫がヘムを自身にとって無毒なものに変化させたもの。マラリア色素とも。
血清の蛋白分画におけるβ-グロブリンのひとつ。ネクローシスなどによって死んだ細胞から放出されたヘムに結合して肝臓へ運搬するタンパク質で、遊離ヘムの毒性を防ぐ役割を持つ。
ピロールが複数結合してできる、クロロフィルやヘムの骨格となるヘテロ環式化合物。クロリンに二重結合が1つ増えた化学構造を持つ。分子式は C20H14N4
ポルフィリンの過剰産生が原因となる疾患。ヘム合成に関わる7つの酵素いずれかの活性が低下あるいは欠損することにより起こる代謝異常。
ハマダラカが媒介するマラリアの原因となる寄生虫。ハマダラカの胃の中に存在し、吸血する際に唾液に混ざって人間の血液に入る。
筋肉中で酸素を貯える球状のタンパク質。157個のアミノ酸が連なったポリペプチド鎖と鉄ポルフィリンから成る。
動物性タンパク質が持つ、ヘム鉄の利用を促進して非ヘム鉄の溶解を補助する働き。これによって鉄の吸収が促進される。
ヘモグロビンのヘム鉄が酸化され3価の状態となり、酸素と結合する能力を失ったもの。
ユムシ動物とは、環形動物門に属する分節のない体腔動物の一群であり、底生生物として海産の泥や砂の中に生息する底生無脊椎動物の総称である。 かつては独立したユムシ動物門(Echiura)として扱われていたが、近年の分子系統学的解析および形態学的知見の進展に伴い、環形動物の多毛類(ゴカイ類など)の内部クレードに…