痒み
引っ掻きたくなるような不快な感覚。通常、皮膚に付着した異物に対する防衛反応として現れる。痒覚、掻痒(そう痒)とも。
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引っ掻きたくなるような不快な感覚。通常、皮膚に付着した異物に対する防衛反応として現れる。痒覚、掻痒(そう痒)とも。
ヒスタミン受容体のひとつ。平滑筋膜やシナプス後膜に存在し、それぞれ肥満細胞および神経終末より遊離されたヒスタミンを認識し、その情報を細胞内に伝える。抗ヒスタミン薬はヒスタミンがH1受容体に結合するのを防ぐ。
ヒスタミン受容体のひとつ。骨髄や末梢白血球(好酸球、好中球)に高発現し、その遊走に関わる。他に胸腺、膵臓、結腸、小腸に見られる。
免疫グロブリンのクラスのひとつ。進化的に最も後にできた抗体で、哺乳類のみが持つ。通常、健康な人の血液中には微量しか存在しない。
インターロイキンのひとつ。主にヘルパーT細胞(Th2細胞)から産生され、痒疹やアトピー性皮膚炎における痒みの原因となる。DOCK8によってその産生が抑制される。
皮膚から脊髄に痒みの信号を伝達するタンパク質。
ヤマノイモをすりおろした食品。
脚の表面の皮膚から深部の筋肉や骨にかけて、むずむずする不快な感覚が起こり、静止した姿勢(座る、寝る)をとりにくくなる症状。痒みや痛みなどを感じる場合もある。レストレスレッグス症候群または下肢静止不能症候群とも。
1873年にドイツで合成されたp-アミノフェノールの誘導体。解熱作用および鎮痛作用を持つ。APAPやパラセタモールとも呼ばれる。分子式は C8H9NO2
アデノシン三リン酸(ATP)のナトリウム塩。商品名はトリノシン、アデホス(アデホスコーワ)。
アトピーによる皮膚炎。根本的な治療法はなく、対症療法が主。通常、加齢によって自然に治る。
漆(ウルシ)に含まれるウルシオールがアレルゲンとなるアレルギー性接触性皮膚炎。
カンジダ・アルビカンスによる膣への感染症。痒みや外陰部の爛れ、
ガストリンの産生を促進する神経ペプチド(神経ペプチドホルモン)。ガストリン放出ペプチドとその受容体(GRPR)が脊髄後角で痒み情報を選択的に伝達することが知られている。
塗り薬のひとつ。一般に軟膏よりも皮膚に対する浸透力や刺激が強い。クリームは水分を含むため、その気化熱によって皮膚を冷却し、炎症や痒みを抑える作用を持つ。
乾燥した皮膚に対する痒み止めの商品名。尿素を主な成分とし、ジフェンヒドラミン塩酸塩、グリチルレチン酸を含む。
瘢痕の一種。一見すると肥厚性瘢痕に似ているが、傷を越えて正常な皮膚まで広がったり、痛みや痒みを伴ったりといった特徴を持つ。
ALDH3A2の変異が原因となる皮膚神経疾患。シェーグレン・ラーソン症候群とも。
抗ヒスタミン活性や抗セロトニン活性を持つ有機化合物。皮膚疾患に伴う痒み、蕁麻疹、血管運動性浮腫、花粉症、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、感冒など上気道炎に伴うくしゃみ、鼻汁、咳嗽などの治療薬。片頭痛の予防にも用いられる。商品名はペリアクチン。
毛髪に起こる白癬。現在では稀な感染症。頭部白癬とも。
抗ヒスタミン薬のひとつ。痒み止めの有効成分。また、嘔吐中枢に作用し、その興奮を抑制することで悪心および嘔吐を予防する。商品名はドリエルやトラベルミン。
セマフォリンのひとつ。難治性痒みの原因となる。
肝細胞がんや腎臓がんに用いられる抗がん剤。商品名はネクサバール。
内因性オピオイドのひとつ。κオピオイド受容体のアゴニストとなり、Gタンパク質を抑制する。痒みの伝達に関与する神経(B5-Iニューロン)によって分泌され、痒みを抑える作用を持つ。
ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)を主な有効成分とする無色透明な点眼薬。ティアバランス点眼薬はヒアレイン点眼液のジェネリック医薬品。
ロラタジンの活性代謝物。アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚疾患に伴う痒みに対する治療薬。持続的なヒスタミンH1受容体拮抗作用を有する。商品名はデザレックス。
透析患者の皮膚掻痒症の改善薬。ダイノルフィンと同じくκオピオイド受容体に対する選択的作動薬。動物実験ではヒスタミン、サブスタンスP、モルヒネによって起こる引っ掻き行動を抑制することが報告されている。
NK3受容体を介してIL-31による痒みの伝達に関わる神経ペプチド。KNDyニューロンによって産生される。
アトピー性皮膚炎による痒みの原因である、IL-31とその受容体の結合を阻害するモノクローナル抗体(ヒト化抗体)。中外製薬株式会社が創製した。
ヒスチジンからヒスチジンデカルボキシラーゼによって生成される興奮性神経伝達物質。胃酸分泌を制御する。
皮膚疾患(蕁麻疹、湿疹、皮膚炎)やそれに伴う痒み、神経症における不安、緊張、抑うつなどに対する抗ヒスタミン薬。視床、視床下部、大脳辺縁系などに作用する。商品名はアタラックス。
H1受容体のアンタゴニスト。抗ヒスタミン薬の有効成分。湿疹や蕁麻疹、痒み、鼻の炎症、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を改善する。
褐藻類に特有のフロログルシノールの酸化的重合体。アラメなどに多く含まれるポリフェノール。渋味が強い。
皮膚炎や蕁麻疹、湿疹、アレルギー性鼻炎などに対する抗アレルギー作用を持つ有機化合物。ベポタスチンベシル酸塩として使用される。商品名はタリオンやタナベ。
ガレート基を持つカテキンの、そのガレート基がメチルエーテル化されたもの。
一般に水分が無くなること。
円(楕円)形の盛り上がった紅斑の上に、白色あるいは銀白色の角質が付着し、ときに自然に剥がれる皮膚疾患(炎症性角化症)。痒みは湿疹ほど強くない。他者には感染しない。
痒みを伴う皮膚の乾燥。皮脂欠乏症とも。
太陽光(紫外線)に当たった皮膚に痒みを伴う赤い皮疹や水疱が現れる症状。日光アレルギーとも呼ばれる。
疲労感や口渇、尿量減少または多尿がある場合の排尿困難、頻尿、浮腫、痒みなどに対する漢方。構成生薬はジオウ(地黄)、タクシャ(沢瀉)、サンシュユ(山茱萸)、ブクリョウ(茯苓)、サンヤク(山薬)、ボタンピ(牡丹皮)。
胆管が自己免疫によって破壊され、胆汁が肝臓内に鬱滞するために胆汁中のビリルビンが血管内に逆流して全身の組織に沈着する慢性肝疾患。50〜60歳の中年以降の女性に多い。
口腔を中心とした部位での即時型アレルギー。食物摂取後15分以内に口腔や口唇、咽喉頭の刺激感、痒み、腫脹、喉頭閉塞感などが出現し、時に蕁麻疹やアナフィラキシー、呼吸器および消化器の異常などを伴う。
外耳道に起こる真菌症。主にアスペルギルス属真菌が原因となるアスペルギルス症。
慢性痒疹の一種。痒みの強い蕁麻疹様丘疹ではじまり、常色から淡褐色の充実性丘疹となる。
血球(主に赤血球)の数が異常に多くなる疾患。骨髄増殖性腫瘍(骨髄増殖性疾患)のひとつ。エリスロポエチンの有無にかかわらず赤血球が作られる。真性多血症や赤血球増加症(赤血球増多症)とも。
白血球のひとつ。大きさは12〜15μm。末梢血液中の数%にも満たない程度に数が少ない。
尿道への細菌感染による炎症。多くは性感染症。
発熱(弛張熱または稽留熱)、全身に現れる痒みのない紅斑や紫斑、黒色痂皮とその周囲に発赤を伴う5mm程度の刺し口を特徴とするリケッチア症。4類感染症のひとつ。2017年は337例が報告されている。
水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症のひとつ。水疱瘡とも。
足に起こる白癬。足白癬とも。
円形や環状の形をした赤色〜褐色の皮疹が生じる皮膚病。一度現れた皮疹は治ることがなく、徐々に数と大きさが増すことが知られている。皮疹ができる初期に強い痒みを伴う。
汗が蒸発せずに汗管の中に詰まることで起こる皮疹。あせも。
アデノウイルス(8、19、37、53、54、56型)の感染によって引き起こされる角結膜炎。はやり目とも。
潜水などの環境圧力の上昇により体内に窒素ガスが過大に溶解し、その溶解したガスが浮上する際の減圧によって気泡が体内で形成され、それが組織を障害することで起こる症状。
疥癬虫(ヒゼンダニ)による皮膚の角質への寄生。痒みを伴う感染性皮膚疾患。重症型は角化型疥癬(ノルウェー疥癬)。
痒みを伴う皮疹(ほとんどが丘疹)。大きめの丘疹がほぼ等間隔に現れるという特徴がある。炎症と同時に表皮角化細胞の増殖性変化が見られる。他の疾患が原因となって発生する場合がある。
痒覚 痒みを参照。
皮膚に現れる病変の総称。変色や腫れ。いわゆるできもの。痒みや痛みなどを伴う場合もある。皮疹とも。
皮膚に痒みがあるが、その痒みの原因となる明らかな発疹が見られないもの。
皮脂の分泌異常によって角質が剥がれて出来るフケが原因となって起こる脱毛症。