HEALTH WORDS / 用語解説
スモモ
Japanese Plum
スモモとは、バラ科サクラ属に分類される落葉小高木、およびその果実である。1 中国原産とされ、古くから日本にも渡来して栽培されてきた果樹である。1 植物学的にはセイヨウナシやリンゴなどと同様にバラ目に属し、ウメやモモとは近縁の植物にあたる。1
スモモの樹木は春先になると葉の展開に先立って、あるいは同時に白色の花を咲かせる。2 果実は核果に分類され、一般に球形あるいは卵形を呈し、中心部には硬い種子を内包する核が存在する。1 果皮の色は品種によって多様であり、紅色、黄色、緑色、紫色など様々である。1 果肉は多汁で甘味と酸味を有しており、生食用として広く流通しているほか、ジャムや果実酒などの加工品の原料としても利用される。1
生物学的な特徴として、スモモは自家不和合性を示す品種が多く存在する。1 自家不和合性とは、同一の個体や同一の遺伝子型を持つ花粉が雌しべに付着しても、受精して種子を形成することができない仕組みである。1 そのため、安定した収穫を得るためには、果樹園などで異なる品種を混植し、昆虫などの媒介によって他家受粉を促す必要がある。1
栄養成分の観点から見ると、スモモの果実には有機酸であるクエン酸やリンゴ酸が豊富に含まれており、特有の酸味をもたらしている。1 また、ビタミンCやカリウムなどのミネラル類も含まれており、ヒトの栄養摂取において果物としての役割を果たしている。1 農業上の品種改良も盛んに行われており、日本国内では山梨県や長野県などの地域を中心に多くの品種が栽培されている。1 近年ではアメリカ原産のプルーンや、異なる種間での交配によって生み出されたプラムの品種群も日本国内に導入され、栽培および消費が行われている。1