HEALTH WORDS / 用語解説
セルラーゼAP3
セルラーゼAP3とは、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)などの真菌由来の酵素製剤であり、主としてセルロースの加水分解を触媒するセルラーゼ複合体を有効成分とする医薬品あるいは食品添加物・工業用酵素である。1
本剤の主成分であるセルラーゼは、植物の細胞壁の主要な構成成分であるセルロースのβ-1,4-グルコシド結合を切断し、セロビオースやグルコースなどの低分子糖類へと分解する作用を有する。2
医療分野においては、消化管内における植物性線維の消化を助ける消化酵素として利用されている。植物性食品の細胞壁を分解することにより、内部に含まれる栄養素の吸収を促進するとともに、胃腸における膨満感や消化不良などの症状を改善する目的で消化薬に配合される。1
また、医薬品としての用途のほか、製薬・食品加工・飼料分野などにおいても、難消化性成分の分解や抽出効率の向上を目的として応用されている。生体内あるいは試験管内において多様な至適pHや至適温度の特性を示し、工業的プロセスにおける基質特異性や安定性を考慮して製剤化されている。2
参考文献・出典
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構: https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2319001S1089_1_02/ ↩1 ↩2
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構: https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/sanjyo/361.pdf ↩1 ↩2