HEALTH WORDS / 用語解説
セロビオースリピッド
Cellobiose lipids
セロビオースリピッドとは、糖類であるセロビオースを親水基とし、脂肪酸やヒドロキシ脂肪酸を疎水基として有する糖脂質の一種であり、主として担子菌酵母などの微生物によって生産されるバイオサーファクタント(生分解性界面活性剤)である。1
セロビオースリピッドは、その化学構造の中に親水部と疎水部を併せ持つ両親媒性の性質を示すため、水溶液の表面張力を低下させる優れた界面活性機能を有している。1
多くの微生物由来糖脂質と同様に、セロビオースリピッドは石油由来の合成界面活性剤と比較して生分解性が高く、環境負荷が少ない物質として認識されている。1
学術的な研究においては、セロビオースリピッドを生産する担子菌系統の代謝経路や、その生産性を向上させるための培養工学的な検討が行われてきた。2
また、セロビオースリピッドは構造中にアセチル基の結合などの多様な修飾を受けることが知られており、生産する微生物の種類や培養条件によってその同族体組成が変化する特徴を持っている。2
こうした構造的な多様性や高い界面活性を示すことから、セロビオースリピッドは化粧品原料、医薬品の乳化剤、あるいは環境浄化分野における生分解性素材としての応用が期待されている。1