HEALTH WORDS / 用語解説
ビタミンB1
vitamin B1
このページの目次
ビタミンBのひとつ。最初に発見されたビタミン。化学的にはチアミンと呼ばれる。分子式は C12H17N4OS 1
現代でも不足しやすいビタミンと言われる。体内に貯めておくことが難しい水溶性ビタミンなので、定期的に摂取する必要がある。ただし、ニンニクに含まれるアリインがビタミンB1と結合するとアリチアミンに変化し、水溶性から脂溶性となるため蓄積させることが可能とされる。3
ビタミンB1の食事摂取推奨量5
| 年齢(歳) | 性別ごとの目安量(mg) | |
|---|---|---|
| 男性 | 女性 | |
| 1〜2 | 0.5 | 0.5 |
| 3〜5 | 0.7 | 0.7 |
| 6〜7 | 0.8 | 0.8 |
| 8〜9 | 1.0 | 0.9 |
| 10〜11 | 1.2 | 1.1 |
| 12〜14 | 1.4 | 1.3 |
| 15〜17 | 1.5 | 1.2 |
| 18〜29 | 1.4 | 1.1 |
| 30〜49 | 1.4 | 1.1 |
| 50〜69 | 1.3 | 1.0 |
| 70〜 | 1.2 | 0.9 |
ビタミンB1の欠乏症
脳がグルコースをエネルギー源とするためにはビタミンB1が必要になるため、不足すると末梢神経に影響(しびれなど)が現れる。
また、マウスによる実験の結果、ビタミンB1の不足によって脳の海馬が萎縮して記憶力の低下が起こり、その後も回復しないことが確認されている。
ビタミンB1欠乏を経験したマウスは、海馬依存的な記憶能力に永続的な障害を示すことが明らかにされ、このビタミンB1欠乏マウスが示す症状は、ヒトのウェルニッケ・コルサコフ症候群と類似していることを明らかにしました。… B1欠乏により、アルツハイマー病で観察されるような脳の変性(萎縮)が起こっており、この海馬の変性がビタミンB1欠乏マウスの記憶能力障害の原因であったことになります。6
参考文献・出典
- 秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学 ↩
- 3章 ビタミンの効用(II部 健康づくりとくすり): http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/6326/1/KJ00000715296.pdf ↩
- 東京農業大学 知的好奇心へのアドベンチャー VOL.16 ビタミンに秘められた可能性: http://www.nodai.ac.jp/web_journal/adventure/vol16.html ↩
- かんき出版 安田和人 あなたに必要なビタミンを教えます(1995/3/22) ↩
- 日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html ↩
- 学校法人東京農業大学戦略室 平成28年9月7日 ビタミンB1欠乏による記憶能力障害のメカニズムを発見 ビタミンB1欠乏により脳の海馬が障害を受けて記憶できなくなる: http://www.nodai.ac.jp/hojin/upload/af3d1ecc868e95cc983e4e68fef2efb2.pdf ↩