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HEALTH WORDS / 用語解説

プロピオニバクテリウム・アクネス

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皮膚の常在菌のひとつ。プロピオニバクテリウム属の嫌気性グラム陽性菌。アクネ菌やアクネ桿菌、キューティバクテリウム・アクネスとも。1

毛穴や皮脂腺に存在し、皮脂をリパーゼによって加水分解してプロピオン酸や脂肪酸を作り出すことで皮膚表面を弱酸性に保ち、付着する病原菌の増殖を抑える。また、紫外線などの酸化ストレスによる皮膚の細胞の損傷を抑える働きのある抗酸化酵素を分泌することが報告されている。23

健康な肌におけるリボタイプのアクネ菌は宿主の生体防御系を活性化することにより黄色ブドウ球菌への抵抗性を向上させることが報告されている。4

しかし、皮脂の分泌量が増えたり何かの異常で毛穴をふさいだりするとアクネ菌が過剰に増殖して炎症を引き起こし、にきび(尋常性痤瘡)となる。

好脂性のアクネ菌は、詰まった毛穴の中で皮脂を栄養として過剰に増殖し、脂肪分解酵素のリパーゼや好中球走化因子などを産生する。細菌性リパーゼが皮脂を分解して産生した遊離脂肪酸(FFA)が、さらに過酸化脂質へと酸化され炎症が誘発されると毛包壁が刺激され丘疹が出現する。また、好中球走化因子により集積した好中球から活性酸素種が放出されると炎症が惹起される。5

マクロファージのToll様受容体(TLR2)に直接作用して炎症性サイトカインを産生させることが報告されている。

参考文献・出典

  1. NBRCニュース 第48号 | バイオテクノロジー | 製品評価技術基盤機構: https://www.nite.go.jp/nbrc/cultures/others/nbrcnews/news_vol48.html ↩
  2. 皮膚の常在細菌について | 東京医療保健大学: http://www.thcu.ac.jp/research/column/detail.html?id=110 ↩
  3. 日本香粧品学会誌 マイクロバイオームとニキビ 冨田秀太: https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/40/2/40_97/_pdf ↩
  4. “飲まないプロバイオティクス”へ向けて にきびのない肌で検出されることが多いアクネ菌株は黄色ブドウ球菌に対する生体防御機能を向上させることを発見 - 国立大学法人 岡山大学: https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id893.html ↩
  5. 福岡大学機関リポジトリ 十味敗毒湯の尋常性痤瘡改善作用とその作用機序に関する研究: https://fukuoka-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=4168&item_no=1&page_id=13&block_id=39 ↩