HEALTH WORDS / 用語解説
糖衣ガム
糖衣ガムとは、チューインガムの表面を砂糖や糖アルコールなどの糖類を含む層で被覆した菓子および食品の一種である。1
糖衣ガムは、通常のチューインガムと比較して、外観が滑らかで硬い食感を持つ点が特徴である。製造工程においては、ガムベースに香料や甘味料を加えて作られたガムの芯の周囲に、糖液を回転させながら層状に重ねて乾燥させる糖衣掛けの技術が用いられる。この表面の被覆によって、製品の保存中における吸湿や乾燥を防ぎ、品質の安定性を保つことが可能となる。また、開封時の芳香の保持や、ガム同士の付着を防止する役割も果たしている。
口腔衛生の分野においては、糖衣ガムの成分構成が虫歯(う蝕)の発生に与える影響が注目されてきた。伝統的な糖衣ガムにはショ糖などの糖類が含まれている場合があり、これらは口腔内の細菌によって酸を産生し、歯の質を脱灰させる原因となることがある。一方で、近年では健康志向の高まりに伴い、糖衣の部分を含めてキシリトールやマルチトールなどの糖アルコールを主体としたノンシュガーガムやシュガーレスガムの糖衣製品が多数開発および流通している。キシリトールなどの代用甘味料を使用した糖衣ガムを咀嚼することは、唾液の分泌を促進し、歯の再石灰化を助けるとともに酸の産生を抑制する効果が期待されるため、歯科保健の指導において活用されることがある。1 2