HEALTH WORDS / 用語解説
酪酸
butyric acid
炭素数4の短鎖脂肪酸(低級脂肪酸)。ブタン酸とも呼ばれる。酢酸の次に単純な脂肪酸。示性式は CH3(CH2)2COOH
水に溶けやすい。不快な異臭があるが、酪酸メチルなどの低分子のエステルは良い香りとなる。グリセリンとのエステルとして、バターや動物の脂肪、植物の油に含まれる。12
食物繊維などが大腸の腸内細菌によって代謝されて生じる。ヒストン脱アセチル化酵素を阻害する作用を持ち、制御性T細胞を活性化する。腸内で発生する酪酸は大腸がんの増殖を抑制することが報告されている。34
参考文献・出典
- 近畿大学 理工会学生部会 化学研究会 エステルの合成(果物のにおいを作る): http://www.chem.kindai.ac.jp/kaken/study/06stdata/06st15.html ↩
- butyric acid | C4H8O2 - PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/butyric_acid#section=Top ↩
- 腸内細菌が作る酪酸が制御性 T 細胞への分化誘導のカギ 炎症性腸疾患の病態解明や新たな治療法の開発に期待: https://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2013/kr7a4300000cq4cd-att/131112_2.pdf ↩
- ローカストビーンガム (Locust Bean Gum) 摂取が健常人の便通と腸内環境に及ぼす影響: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_115/_article/-char/ja/ ↩