下垂体
下垂体 脳下垂体のこと。
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下垂体 脳下垂体のこと。
下垂体前葉とは、脳の底部に位置する下垂体の前方部分を占め、多様なホルモンを産生・分泌することによって生体の内分泌系を統御する極めて重要な内分泌器官である。
間脳の視交叉の後ろ(背中側)の底から伸び、脳下垂体後葉に繋がる部分。下垂体茎とも。
下垂体炎(hypophysitis) 下垂体に起こる炎症。 -リンパ球性漏斗下垂体後葉炎(LINH)
トルコ鞍の中央部に存在する、左右に伸びた卵円形の深い窪み。下垂体が入る。
下垂体茎 下垂体漏斗を参照。
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌する細胞。脳下垂体前葉に存在する。
副腎皮質にできた腫瘍が脳下垂体から分泌された副腎皮質刺激ホルモンの指示を無視し、大量のコルチゾールを分泌することで起こるクッシング症候群。女性は男性の4倍の発症率とされる。副腎性クッシング症候群とも。
ドーパミンD2受容体のサブタイプのひとつ。線条体や黒質、脳下垂体に発現する。
成長ホルモンを分泌する細胞。脳下垂体前葉に存在する。GH産生細胞とも。
ストレスの伝導に関わる視床下部-下垂体-副腎皮質の神経回路。
多発性内分泌腺腫瘍症の1型。下垂体、副甲状腺、膵臓の三箇所に腫瘍が発生する。
脳下垂体前葉に存在し、甲状腺刺激ホルモン(TSH) を分泌する神経細胞。
メラノコルチン(メラノトロピン)の一つ。α-メラノサイト刺激ホルモンとも。
脳下垂体に存在するメラノトロピンのひとつ。動物によって構造が異なる。
脳内で分泌されるオピオイドペプチドのひとつ。脳下垂体から副腎皮質ホルモンとともに血液中に放出される。また、甘味によって脳幹の中脳水道周囲灰白質から分泌されることが報告されている。脳内麻薬とも呼ばれる。
ヒドロキシ酪酸のひとつ。γ位(4位)がヒドロキシ化した酪酸。4-ヒドロキシ酪酸やγ-ヒドロキシブチレートとも。
植物やその果実が発する芳香。身近なものでは茶類。
インスリン様成長因子-1とは、インスリンと高い構造的相同性を持つペプチドホルモンであり、主に肝臓で産生されて血流に乗って全身に運ばれるほか、標的組織において局所的にも作用する生理活性物質である。
メラノトロピンの旧名。脳下垂体中葉から分泌されることからインテルメジンと呼ばれていた。
脳へ向かう動脈(左右の内頚動脈と左右の椎骨動脈)が頭蓋内で交通し合ってできる六角形の動脈の輪。視神経交叉、下垂体漏斗部、乳頭体、後有孔質などを取り囲む。大脳動脈輪とも。
体内(視床下部、脳下垂体前葉)で生合成されるエストロゲンのひとつ。テストステロンがアロマターゼに触媒されて生成される。更年期障害の症状や閉経後骨粗鬆症の治療薬となる。商品名はエストラーナ、ジュリナ、ディビゲル、ル・エストロジェル。
エンドルフィンとは、脳下垂体などの中枢神経系や下垂体前葉において産生・分泌される内因性オピオイドペプチドの一種であり、主として鎮痛効果や多幸感の誘導に関与する神経伝達物質およびホルモンである。
室傍核で合成され、脳下垂体後葉から分泌されるホルモン。9個のアミノ酸から構成される。
パーキンソン病や乳汁漏出症、高プロラクチン血性排卵障害、高プロラクチン血性下垂体腺腫などの治療薬となる麦角アルカロイド誘導体。黒質-線条体のドーパミンD2受容体に作用し、抗パーキンソン作用を発現する。
クッシング症候群のひとつ。
副腎皮質ホルモンのコルチゾールが異常に多く産生されるために生じる病気の総称。20代~40代の女性に多い。
先天性甲状腺機能低下症の通称。甲状腺そのものに原因がある原発性と、脳下垂体や視床下部に原因がある中枢性に分けられるが、国内では多くが前者であるとされる。
副腎髄質のクロマフィン顆粒内から分離された酸性の糖タンパク質。特に副腎髄質と脳下垂体において高濃度で検出される。ヒトでは439アミノ酸残基から構成されている。顎下腺導管部に存在し、自律神経刺激によって唾液中に分泌されるものは、心理的ストレスのバイオマーカーとなるとされる。
副腎皮質ホルモンの分類のひとつ。糖質コルチコイドとも呼ばれる。
胃や膵臓、脳の視床下部弓状核、ランゲルハンス島のε細胞やα細胞などから分泌されるホルモン。28個のアミノ酸から構成される。空腹や低血糖によって主に胃の内分泌細胞(X/A様細胞)から放出される。
グルココルチコイドのひとつ。もうひとつのグルココルチコイドであるコルチゾンの11位のケトン基がヒドロキシ化された構造を持つためヒドロコルチゾンとも呼ばれる。
排卵誘発剤のひとつ。商品名はセキソビット。
神経系が冒される羊の病気。プリオン病のひとつ。ヒツジ海綿状脳症とも呼ばれる。
肉体や精神にかかる負荷のこと。
14個または28個のアミノ酸が結合したペプチドホルモン。主に脳下垂体やランゲルハンス島、腸管の神経内分泌細胞で産生および分泌される。
豚の脳下垂体や十二指腸から単離されたオピオイドペプチド。ヒトではKNDyニューロンから産生される。オピオイド受容体(κOPR)のリガンドとなる。
脳下垂体のゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の分泌および卵巣からのエストロゲン(女性ホルモン)の分泌を抑制する性ステロイド。商品名はボンゾール。
高プロラクチン血性排卵障害や高プロラクチン血性下垂体腺腫(プロラクチノーマ)、乳汁漏出症の治療や産褥性乳汁分泌の抑制に用いられる選択的ドーパミン作動薬。商品名はテルロン。
経口避妊薬。連続服用により、血中の黄体ホルモンおよび卵胞ホルモン値は一定に保持される結果、脳下垂体前葉ゴナドトロピン分泌の生理的パターンが阻害されゴナドトロピン分泌の減少により排卵が抑制される。商品名はマーベロン、ファボワール。
蝶形骨体の上面中央の鞍状の窪み。中央部に下垂体が入る下垂体窩がある。
月経困難症の治療薬。脳下垂体に作用し、性腺刺激ホルモンの分泌を抑えて排卵を抑制し、また、プロスタグランジン類などの過剰産生を抑制することにより子宮収縮運動を抑制し、月経困難症の疼痛などの症状を軽減するとされる。エチニルエストラジオールと併用される。商品名はヤーズ。
腎臓での水の再吸収を促進するホルモン。ヒトにおいては主にアルギニンバソプレシンのことを指す。抗利尿ホルモン(ADH)やバソプレッシンとも。
血管平滑筋に発現するバソプレシン受容体。バソプレシンが結合すると、末梢血管を収縮させて血圧を上昇させる。
フィードバック機構とは、生体内における恒常性(ホメオスタシス)を維持するために、ある生体反応の結果が再びその反応の系を制御する仕組みのことである。
フォリスタチンとは、アクチビンをはじめとするTGF-beta|TGF-βスーパーファミリーのタンパク質に特異的に結合してその受容体への結合を中和し、そのシグナル伝達を阻害する分泌タンパク質である。
乳汁漏出症など乳汁分泌の異常や高プロラクチンによる障害、下垂体性巨人症、パーキンソニズムなどに対する治療薬の有効成分。脳下垂体前葉からのプロラクチン分泌を特異的に抑制する。代謝にはCYP3A4が大きく関与する。商品名はパーロデル。
メラノコルチンの前駆体となるポリペプチド。POMC/CARTニューロンによって産生される。
脳下垂体前葉のプロラクチン産生細胞から分泌される、約200個のアミノ酸残基からなるホルモン。魚類から哺乳類まで全ての脊椎動物に存在が確認されている。泌乳刺激ホルモンとも。
脳下垂体前葉に存在する、プロラクチンを分泌する好酸性の細胞。存在箇所と大きさの異なる2種類が存在する。
ホルモンバランスとは、身体の様々な機能を調節するホルモンの分泌量や働きが適切に保たれ、全身の内分泌系の調和が取れている状態を指す。
鮭の下垂体から発見されたペプチドホルモン。鮭では皮膚色を白色化する働きがある。
脳下垂体中葉から分泌されるホルモン。アマガエルでは、体色変化を引き起こす。黒色素胞刺激ホルモンやメラニン細胞刺激ホルモン、メラノサイト刺激ホルモンとも呼ばれ、過去にはインテルメジンとも呼ばれてた。
リンパ球性漏斗下垂体後葉炎において確認される自己抗原である分泌顆粒関連タンパク質。
ランゲルハンス細胞組織球症とは、ランゲルハンス細胞に類似した単核細胞が、皮膚、骨、肺、肝臓、脾臓、リンパ節などの様々な臓器や組織に増殖・浸潤する、原因不明の疾患である。 かつては病態に応じて組織球症X、エオシン性肉芽腫症、ハンド・シュラー・クリスチャン病、レター・シワ病などと個別の疾患名で呼ばれてい…
脳下垂体または視床下部漏斗部に炎症が生じる疾患。
錐体外路系運動機能の調節に重要な神経系。以下の4つの投射路が存在する。
脳下垂体からのゴナドトロピンや性ステロイドの分泌が亢進し、通常よりも早く第二次性徴や骨の成熟が起こる症状。
頭蓋底の左右に存在し、側頭葉を入れる頭蓋窩。蝶形骨によって左右に分けられる。蝶形骨体の上面の鞍状の窪み(トルコ鞍)の中央部に下垂体が入る下垂体窩がある。
日中に優位になる自律神経。ストレスや情動による中枢神経の活動性の変化を全身の臓器に伝える神経。ヒトの発生初期段階に、副腎と同様に神経堤細胞から作られる。