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HEALTH WORDS / 用語解説

ビタミンK

vitamin K

このページの目次
  1. ビタミンKの種類
  2. ビタミンKの摂取基準
  3. ビタミンKを多く含む食品
  4. ビタミンK1
  5. ビタミンK2
  6. ビタミンKに関連する薬剤

出血時などに血液が固まる働き(血液凝固)を助けるビタミン。γ-グルタミルカルボキシラーゼの補酵素となる。1

発見当初は凝固ビタミンと呼ばれ、凝固を意味するドイツ語「Koagulations」の頭文字を取ってビタミンKと名付けられた。2

ビタミンKは、酸化型ビタミンKから還元型ビタミンKを経てビタミンKエポキシドへと変換されるサイクルを回ることによって血液凝固因子が作られ、出血した際に血を止める役割を果たす。このサイクルはワルファリンによって阻害される。

骨形成や動脈壁の石灰化抑制にも関わっている。3

骨の代謝にも関係しており、不足すると骨粗鬆症になりやすくなる。特に閉経後の女性では、ビタミンKの摂取量の低下が骨密度の低下に関係することが示唆されている。4

血液凝固タンパクのほか、骨代謝に関わるオステオカルシンや他の細胞間物質を活性化する。5

還元型のビタミンKが抗酸化物質として働き、脂質の酸化を抑えることでフェロトーシス(脂質酸化細胞死)を強力に防ぐ作用があることが報告されている。6

ビタミンKの種類

ビタミンKには以下の5種類がある。78

ビタミンK3は人工的な合成によって生成される。主に食事によって摂取されるのはビタミンK1である。ビタミンK1は体内の各種の組織でビタミンK2(メナキノン4)に変換される。

ビタミンKの摂取基準9

男女ともに目安量は同じ。

年齢(歳)目安量(μg/日)
1~260
3~570
6~785
8~9100
10~11120
12~14150
15~17160
18~29150
30~49150
50~69150
70~150
妊婦150
授乳婦150

ビタミンKを多く含む食品

ビタミンK1は主に植物に含まれ、ビタミンK2は腸内細菌や発酵食品に含まれている。10

ビタミンK1

ビタミンK2

特に納豆菌は腸内でビタミンKを生産する。

ビタミンKに関連する薬剤

ビタミンK1は止血剤として、ビタミンK2は骨粗鬆症治療薬として使用される。

ワルファリンなどの抗凝個薬はビタミンKの働きを抑制する。そのため、服用時はビタミンKの摂取が制限されることがある。11

参考文献・出典

  1. あいち産業科学技術総合センターニュース 2015年5月号 植物油の水素添加処理に伴うビタミンKの変化: http://www.aichi-inst.jp/other/up_docs/no158_03.pdf ↩
  2. 滋賀医科大学 痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー薬物依存、依存性薬物: http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/subs-vitamin.html#vK ↩
  3. 東京大学 ビタミンの入り口がわかった!: http://www.h.u-tokyo.ac.jp/vcms_lf/release_20150219.pdf ↩
  4. 近畿大学医学部 公衆衛生学教室 ビタミンK: http://www.med.kindai.ac.jp/pubheal/guideline/guideline_VK ↩
  5. http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/document/topic2.pdf ↩
  6. ビタミンKの新たな作用とその還元酵素を発見 50年... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/08/press20220804-01-vitamink.html ↩
  7. 鈴鹿医療科学大学 薬学部 薬学科 廣田佳久 ビタミン K2変換酵素 UBIAD1 の生理的な役割: http://www.suzuka-u.ac.jp/information/bulletin/pdf/2015/1.pdf ↩
  8. あいち産業科学技術総合センターニュース 2015年5月号 植物油の水素添加処理に伴うビタミンKの変化 ↩
  9. 日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html ↩
  10. 鈴鹿医療科学大学 薬学部 薬学科 廣田佳久 ビタミン K2変換酵素 UBIAD1 の生理的な役割 ↩
  11. 東京医科大学八王子医療センター えいよう.com ビタミンKについて: http://hachioji.tokyo-med.ac.jp/eiyou/eiyou.php?gid=83 ↩