HEALTH WORDS / 用語解説
ガラクトース
galactose
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単糖類(ヘキソース)のひとつ。グルコースのジアステレオマー(4位のエピマー)。主に以下の構造を持つβ-D-ガラクトースを指す。ガラクトースは甘味を持たない。
グルコースと構造が類似していますが、糖の環を構成する4番目の炭素のヒドロキシ基(-OH)の向きがグルコースと異なるだけですが、甘味を有しません。1
哺乳類の乳に含まれるラクトースは、ガラクトースとグルコースからなる二糖類。ガラクトースは腸管から吸収された後、門脈を通って肝臓に運ばれる。吸収される速度はグルコースの1.1倍。肝臓でグリコーゲンを経てグルコースに変換され、解糖系で代謝される。234
新生児マススクリーニングにおける、ガラクトース血症の指標となる。5
動物や陸上植物にはD体(D-ガラクトース)のみが含まれるが、藻類にはアガロースの構成要素などとしてD体およびL体が含まれる。6
体内においてガラクトースはルロワール経路によって代謝される。
ルロワール経路(Leloir pathway)
ガラクトースをグルコース(グリコーゲン)に代謝する経路。78
- β-D-ガラクトース → α-D-ガラクトース(ガラクトースムタロターゼによる異性化)
- α-D-ガラクトース → ガラクトース-1-リン酸(ガラクトキナーゼによるリン酸化)
- UDP-グルコース + ガラクトース-1-リン酸 → グルコース-1-リン酸 + UDP-ガラクトース(ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ)
- グルコース-1-リン酸 ⇔ グルコース-6-リン酸(ホスホグルコムターゼによって相互変換、これは解糖系へ)
- UDP-ガラクトース → UDP-グルコース(UDP-ガラクトース-4-エピメラーゼ)
- UDP-グルコース → グリコーゲン(グリコーゲン合成酵素)
参考文献・出典
- 食品中に含まれる糖の分析をしてみよう ~化学・生物化学的なアプローチで糖について学ぶ~ 糖鎖化学研究室(担当:松尾一郎、吉村弥生): http://www.chem-bio.st.gunma-u.ac.jp/~taiken/2016/4.pdf ↩
- 生体分子化学 徳島文理大学薬学部 江角朋之: http://p.bunri-u.ac.jp/lab23/esumi/BioMolChem1.pdf ↩
- 広島大学病院 小児科外来 「ガラクトース血症」について: http://home.hiroshima-u.ac.jp/syoni/hiroped/nbs/introduction_files/NBSinfo_Galactosemia.pdf ↩
- 西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt ↩
- 東北大学医学部小児科:新生児マス・スクリーニング: http://www.ped.med.tohoku.ac.jp/mas.html ↩
- 徳島文理大学薬学部 生薬研究所第一研究室 H30年度 生物有機化学テキスト 糖の構造と化学的性質: http://p.bunri-u.ac.jp/lab23/esumi/2018_Bioorganic%20Chemistry_text.pdf ↩
- Structure and Function of Enzymes of the Leloir Pathway for Galactose Metabolism: http://www.jbc.org/content/278/45/43885.full ↩
- 広島大学病院 小児科外来 「ガラクトース血症」について: https://syoni.hiroshima-u.ac.jp/hiroped/nbs/introduction_files/NBSinfo_Galactosemia.pdf ↩