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HEALTH WORDS / 用語解説

好酸球

eosinophils

このページの目次
  1. 好酸球に含まれる顆粒
  2. 免疫抑制型好酸球

白血球(顆粒球)のひとつ。通常は白血球の0.5〜7%程度を占める。好中球よりも大きい。骨髄の造血幹細胞からGM-CSF、IL-3、IL-5の刺激によって分化する。12

血液中には少なく、外界と触れる部分(皮膚、肺、消化管、下部尿路、子宮)に多い。脂肪組織にも存在している。精神的ストレスや、女性では月経によって減少する。3

弱い貪食作用を持ち、分解酵素による消毒能力なども好中球ほど強くはない。寄生虫に対する殺傷作用を持つ。45

好酸球は抗体依存性細胞傷害作用(ADCC)を持つ。細胞表面には様々なサイトカインやケモカイン、免疫グロブリン、補体などに対する受容体が存在する。また、細胞質には多数の塩基性の顆粒を持つ(この顆粒は酸性色素に好染性:好酸性)。

アレルギー反応は、好酸球から放出される物質(ロイコトリエンや血小板活性化因子など)によって引き起こされる。6

IL-5が好酸球の分化に必要であり、IL-5やその受容体に結合する好酸球除去抗体は気管支喘息の治療に用いられる。

好酸球に含まれる顆粒

好酸球の顆粒は刺激によって脱顆粒を起こし、貪食できない大きな異物(寄生虫など)を排除する。

顆粒には、以下のような塩基性のタンパク質が含まれる。7

免疫抑制型好酸球8

マウスの小腸から発見された特殊な好酸球。寄生虫に対する免疫応答を抑制している。

この免疫抑制型好酸球の分化には芳香族炭化水素受容体経路が必須であり、加齢とともに増加することや芳香族炭化水素受容体を活性化する物質の経口摂取によって増加することが報告されている。

参考文献・出典

  1. 好酸球が増加する疾患|大阪大学 免疫内科: http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/lab_2/page4/eosino.html ↩
  2. 好酸球増加症候群/慢性好酸球性白血病: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/page128.html ↩
  3. 特別企画「好酸球疾患」:総説 好酸球機能と組織エオジノフィリー 宮田聡子 勝岡憲生: http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170617110408.pdf?id=ART0007438317 ↩
  4. 技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25) ↩
  5. 白血球の基礎 - 臨床検査における血液の基礎とその病気 - Cute.Guides at 九州大学 Kyushu University: https://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/c.php?g=775049&p=5560173 ↩
  6. 技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5) ↩
  7. 山形医学 好酸球のリボヌクレアーゼと生体防御 日塔武彰: http://www2.lib.yamagata-u.ac.jp/kiyou/kiyoum/kiyoum-21-1/image/kiyoum-21-1-047to061.pdf ↩
  8. 免疫を抑制する新しい好酸球を発見 食物アレルギー治... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/06/press20220610-02-allergy.html ↩