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HEALTH WORDS / 用語解説

TRPV1

transient receptor potential vanilloid 1

TRPVのひとつ。後根神経節や全身に分布する感覚神経の神経終末の細胞膜に存在するバニロイド受容体。1

カルシウムイオン透過性の高い非選択性陽イオンチャネルであり、43℃以上の熱や酸(プロトン)などの刺激によって活性化する。2

カプサイシンなどの辛味(痛み)刺激を感じる受容体のひとつ。また、TRPV1の活性化によって、TRPV1と同じ感覚神経に発現しているアノクタミン1の活性化を誘発し、その辛さを増強する。3

TRPV1 は,おもに末梢知覚神経C線維上に存在し,カプサイシンやpH6以下の酸,43°C以上の侵害性の熱などに応答する侵害受容体である.TRPV1を活性化する化合物としては,トウガラシのカプサイシンや胡椒のピペリン,生姜のジンゲロール,乾姜のショウガオールなど種々の辛味物質が報告されている.4

TRPV1への刺激によりヒスタミンやセロトニン、ブラジキニンなどが放出され、一次求心神経の神経終末が活性化され、脊髄後角を通り、その二次求心性神経に興奮が伝達される。その軸索は対側の脊髄視床路、脊髄網様体を上行して脳に投射される。

参考文献・出典

  1. カプサイシンに関する詳細情報:農林水産省: http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/syousai/ ↩
  2. 日薬理誌 消化管におけるTRPV1の発現と機能 富永真琴: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/128/2/128_2_78/_pdf ↩
  3. カプサイシンが引き起こす痛みの増強メカニズム −TRPV1活性化はアノクタミン1の活性化を引き起こす− - 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/release/2015/04/_trpv1.html ↩
  4. 日本薬理学雑誌 小林義典 呉茱萸アルカロイド“エボジアミン”のTRPV1を介した生理活性: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/146/3/146_135/_article/-char/ja/ ↩