炎症性腸疾患
腸管の慢性炎症疾患。若年者に発症しやすく、再燃寛解を繰り返したり発がんのリスクが高まるなどの影響があるため難病に指定されている。
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腸管の慢性炎症疾患。若年者に発症しやすく、再燃寛解を繰り返したり発がんのリスクが高まるなどの影響があるため難病に指定されている。
炎症性腸疾患関連関節炎とは、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患に合併して生じる関節炎の総称であり、脊椎関節炎という疾患群に分類される慢性的な炎症性疾患である。 炎症性腸疾患患者のうち約20から30パーセントに関節の症状が合併するとされており、消化器症状だけでなく運動器の障害を引き起こす代表的な…
免疫調整剤のひとつ。急性白血病、慢性骨髄性白血病の治療薬および潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患や臓器移植の際の免疫抑制剤として使用される。商品名はロイケリン。
肝臓に最も多く分布し、薬物の代謝(酸化還元反応)に関わるシトクロムP450のひとつ。CYP3Aの活性には個人差があることが知られている。
FUT2とは、フコースを特定の糖鎖に転移させる酵素であるフコース転移酵素のファミリーに属し、主に分泌型のABO式血液型抗原やLewis抗原の生合成に関与するフコース転移酵素2をコードする遺伝子である。
抗原としてペプチドではなく微生物由来のビタミンを認識するT細胞。線維筋痛症候群の診断の指標となる。
レチノイドX受容体のアゴニスト。炎症性腸疾患(IBD)のモデルマウスにおいて抗炎症効果や粘膜治癒の誘導効果が確認されており、低分子型の炎症性腸疾患治療薬候補として研究が進められている。
NOD1(Nucleotide-binding oligomerization domain-containing protein 1)とは、主として自然免疫に関与する細胞質性のパターン認識受容体である。 宿主の細胞内に侵入した病原体由来の分子パターンを認識し、炎症反応や免疫応答を誘導する重要なタンパク質として機能する。
REG3G(Regenerating islet-derived protein 3 gamma)とは、リガーゼ様作用や抗菌ペプチドとしての機能を持つC型レクチンファミリーに属するタンパク質の一種であり、主として膵臓や小腸などの消化器系組織において発現が認められる分泌タンパク質である。
RORγtとは、RORファミリーに属する核内受容体の一つであり、ヘルパーT細胞の一種であるTh17細胞の分化および機能発現において中心的な役割を果たす転写因子である。 RORγtは免疫応答や炎症性疾患の病態形成において極めて重要な因子として分子生物学や免疫学の分野で研究されている。
S100A8とは、カルシウム結合タンパク質であるS100ファミリーに属する分子量約11kDaの低分子タンパク質であり、主に好中球や単球などの骨髄系細胞の細胞質に豊富に存在する分子である。
多数のグルコースが結合してできる多糖類であるグルカンのひとつ。キノコなど真菌の細胞壁に多く含まれる。
腸内に定着することでTh1細胞の過剰な増殖や活性化を引き起こす細菌の属。クローン病や潰瘍性大腸炎などの慢性炎症性腸疾患の発症に関わることが示唆されている。
真正細菌の属のひとつ。偏性嫌気性で芽胞を形成するグラム陽性の桿菌。
クローディン2とは、細胞間隙をシールし上皮組織および内皮組織におけるバリア機能や細胞間接着を担う膜蛋白質であるクローディンファミリーの一員である。 クローディン2は、特に腎臓の近位尿細管や腸管、脈絡叢などの上皮細胞において強く発現していることが知られている。
若年者にみられる、口腔から肛門にいたるまでの消化管に炎症や潰瘍が発生する。小腸の末端部に起きやすい。
サイトカイン受容体とは、免疫系や造血系をはじめとする生体の多様な細胞応答を制御するサイトカインが特異的に結合し、そのシグナル伝達を細胞内へ仲介する細胞膜受容体の総称である。
タンパク質中のトリプトファンが腸内細菌により代謝されて生じる芳香族化合物。インドールのメチル化誘導体であり、3-メチルインドールとも。
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)やリウマチ性疾患(全身性血管炎や全身性エリテマトーデス)に対する免疫調節薬の一種。
バクテロイデス属の細菌のひとつ。バクテロイデス・フラジリスが産生するポリサッカライドA(PSA)はTLR2を刺激してIL-10の生産を促し炎症性腸疾患を抑制する。
アディポカイン(アディポネクチン)のひとつ。遺伝子PBEF1(NAMPT)によって発現する。
バクテロイデス・フラジリスが産生するポリサッカライド。TLR2を刺激してIL-10の生産を促進して炎症性腸疾患を抑制するとされる。
自然免疫に関わる白血球。無脊椎動物にも存在し、ヒトを含めた動物における全ての血球の原型となったことが確認されている。
メタゲノム解析とは、環境試料から直接DNAを抽出し、次世代シーケンサーを用いて塩基配列を網羅的に決定することで、培養困難な微生物を含む微生物叢の組成や機能を解析する手法である。
38℃以上の発熱が現れるが、3日間検査をしても原因が特定できないものを指す。
便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)とは、明らかな器質的疾患が認められないにもかかわらず、腹痛や腹部不快感と、便秘を主とする排便異常が慢性的に持続する機能性消化管疾患の一種である。
白血球のひとつ。好中球の細胞核が分葉しているのに対して、一個の細胞核を持つため単球と呼ばれる。大きさは12〜20μmでクローバーのような形をしている。末梢血の白血球の3〜6%を占める。
大腸カメラとは、内視鏡を用いて肛門から盲腸に至るまでの大腸全体の内腔を直接観察し、病変の有無を診断する検査法である。
排便異常とは、排便の回数、量、性状、あるいは排便時の感覚などが正常な状態から逸脱し、心身に不快感や支障をきたす症状の総称である。日本消化器病学会のガイドラインなどでは、主に便秘と下痢、および排便困難感や残便感といった排便にまつわる諸症状が含まれるものとして定義されている。
消化管障害とは、口腔から肛門に至る一連の消化管において、構造的異常、機能的異常、炎症、腫瘍、血流障害など多彩な原因によって引き起こされる病態の総称である。
炎症性とは、生体が感染、物理的刺激、化学物質、虚血などの有害刺激を受けた際に、それを排除して組織を修復しようとする一連の生体防御反応である炎症を引き起こす性質、あるいはその状態を指す医学・生物学用語である。
瘻孔とは、体表から体内の臓器へ、あるいは管腔臓器や血管の相互間に病的なあるいは人工的な通路として形成される異常な管状の構造のことである。 組織の壊死、感染、炎症、悪性腫瘍、あるいは外科手術の合併症などによって生じることが多い。
主に脊椎の関節に炎症を来す疾患。手足など末梢の関節にも炎症が起こる。
腫瘍壊死因子受容体とは、腫瘍壊死因子(TNF)ファミリーのリガンドと結合し、細胞のアポトーシス誘導、生存、分化、あるいは炎症応答などの多様なシグナル伝達を仲介する細胞膜受容体の総称である。
腸管膜リンパ節とは、小腸や大腸などの消化管を支える腸管膜の内部に位置し、免疫応答において重要な役割を果たしているリンパ節の総称である。 人体において最大のリンパ節群の一つであり、腹部の血管周囲や腸管膜の根元に多数存在している。
蛋白漏出とは、血中のタンパク質(主としてアルブミンなど)が通常のルートを外れて血管外や消化管・腎臓などの管腔内へ異常に流出する病態の総称である。 臨床的には、低アルブミン血症を引き起こす主要な機序の一つとして知られており、全身の浮腫や胸水、腹水などの原因となる。