脂質(lipid) †
三大栄養素のひとつ。糖質とタンパク質は生体内で 4kcal/g のエネルギーを発生するが、脂質は 9kcal/g と多くのエネルギーを得ることができる。*1
生命の体を作る食品中の成分で、水に溶けず、有機溶媒(クロロホルム、エーテル、ベンゼンなど)に溶け、化学構造的にエステル結合やアミド結合の形で脂肪酸を持つ物質の総称。*2
分子的には、親水基と疎水基(脂肪酸)が結合してできた分子とも見ることができる。*3
脂質の種類 †
脂質は大きく分けて以下の3つに分類される。
体内での脂質の役割 †
リン脂質や糖脂質は細胞膜などの生体膜を作る成分となる。また、コレステロールを包むリポタンパク質も脂質を含む。
脂質はリパーゼにより分解されて小腸から吸収される。脂質は酸化されやすく、酸化されると過酸化脂質に変化する。
ただ、石油やガソリンなどの鉱物から取れる油は脂質とは呼ばず、動物、植物由来の油のことを意味します。… 脂肪細胞(お肉の脂身)では、脂質は細胞内の油滴に蓄えられています。しかし、このような例外を除くと脂質は、細胞膜に含まれています。細胞膜とは一つ一つの細胞を区切る仕切りのようなものであり、脂質がなければ細胞は形を作ることができません。 *4
生体の基本単位は細胞であり、その細胞の全ては生体膜で覆われている。また、細胞内にも生体膜で囲まれた様々な小器官が存在する。これら膜系の恒常性の維持は、生命を維持するために不可欠である。従って、生体膜の主要構成分は脂質であるため、膜脂質の劣化防止は極めて重要である。*5
*1鈴峯女子短期大学 脂質
*2鈴峯女子短期大学 脂質: http://www.suzugamine.ac.jp/arinobu/gakusyuu/lipids.pdf
*3加藤研究室 -関西学院大学理工学部物理学科-: http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~skato/r-content_1.html
*4特集 生体膜の脂質(油)のお話: http://web.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi50/mm50-3.html
*5過酸化脂質と生活習慣病: http://www.nncj.nestle.co.jp/asset-library/documents/04-%E5%AE%AE%E6%BE%A4.pdf
*2鈴峯女子短期大学 脂質: http://www.suzugamine.ac.jp/arinobu/gakusyuu/lipids.pdf
*3加藤研究室 -関西学院大学理工学部物理学科-: http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~skato/r-content_1.html
*4特集 生体膜の脂質(油)のお話: http://web.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi50/mm50-3.html
*5過酸化脂質と生活習慣病: http://www.nncj.nestle.co.jp/asset-library/documents/04-%E5%AE%AE%E6%BE%A4.pdf
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:11:03