呼吸抑制
呼吸抑制とは、中枢神経系の抑制や呼吸筋の機能低下などにより、呼吸の回数である呼吸数や一回あたりの換気量が減少し、体外への二酸化炭素の排出が十分に行われなくなる病態または生理学的変化である。
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呼吸抑制とは、中枢神経系の抑制や呼吸筋の機能低下などにより、呼吸の回数である呼吸数や一回あたりの換気量が減少し、体外への二酸化炭素の排出が十分に行われなくなる病態または生理学的変化である。
呼吸機能とは、生体が外界から酸素を取り込み、代謝によって生じた二酸化炭素を体外へ排出する一連のガス交換および換気にかかわる生理的機能全般のことをいう。 呼吸機能の主要な目的は、身体組織の代謝要求に応じた適切な酸素供給と酸塩基平衡の維持であり、その営みは肺をはじめとする呼吸器系の複雑な構造と協調的な運…
呼吸窮迫症状とは、肺のガス交換機能や呼吸器系の異常によって引き起こされる、著しい呼吸困難および努力呼吸の状態を指す医学的所見の総称である。
外呼吸によって放出される気体のこと。吐く息。外気よりも二酸化炭素が多く含まれる。
咳(せき)は、気道に入った異物や病原体、過剰な気管支分泌液を体外に出すための防御反応。咳嗽とも呼ばれる。
脳の延髄の一部。気道表面に存在する咳受容体への異物による刺激を自律神経を介して受け取り、反射的に脊髄神経を介して声帯や胸郭筋肉に働きかけて咳を起こす。
咳受容体は、咽頭、喉頭、気管、気管支などの呼吸器系粘膜の上皮内やその直下に高密度に分布しており、特に喉頭や気管分岐部においてその存在密度が高いことが知られている。
喉頭粘膜とは、喉頭の内腔を覆う粘膜であり、上気道の防御機構や発声において重要な役割を果たす組織である。
食物を嚥下する際に気管の入り口を塞ぎ、気道に飲み込んだものが入るのを防ぐ蓋。気管の上に位置する。
喉頭軟骨とは、喉頭の骨格を形成する軟骨の総称であり、気管の入口を守り、発声や嚥下の際に重要な役割を果たしている。
気管支の粘膜が炎症を起こし、刺激が加わると発作的に気管支が狭くなる症状。慢性的に気管支が狭くなる場合もある。気管支喘息とも呼ばれる。
呼吸に問題がある際に発生する異音。ヒューヒュー、ゼーゼーなどの呼吸音。
口の中の食物などを咽頭、食道を経て胃に送り込む反射性の運動。飲み込み。分泌物や微粒子を上気道から排除する機能も持ち、気道に食物片が進入することを防いでいる。
嚥下の際に、食物が気道に吸い込まれることを防ぐために一時的に起こる呼吸の抑制。
四塩化ゲルマニウムとは、ゲルマニウムと塩素から構成される無機化合物であり、常温常圧では無色から淡黄色の発煙性のある液体である。化学式は$\text{GeCl}_4$で表され、半導体工業における高純度ゲルマニウムや光ファイバー製造の原料として重要な役割を果たしている。
傷病者や意識がない者の回復に適した体位。昏睡体位とも。
圧力とは、単位面積あたりに垂直に加わる力の大きさのことである。
塩化物イオンチャネルとは、細胞膜に存在し、細胞の内外へ塩化物イオン($Cl^-$)を受動的に透過させる膜タンパク質の一種である。
声帯ヒダとは、喉頭の内部に左右一対として存在する粘膜のヒダであり、ヒトの発声や気道の保護において中心的な役割を果たす組織である。
線毛をもつ多列上皮。気道に存在する。
多列線毛円柱上皮とは、すべての上皮細胞が基底膜に接しているものの、細胞の高さや核の位置が異なるため重層上皮のように見える単層上皮の一種であり、表面に線毛を有する上皮組織である。
上気道(鼻、副鼻腔、中耳、眼窩)、下気道(気管支、肺)、腎臓(糸球体)などにおける血管に炎症や肉芽腫が発生する疾患。旧称はウェゲナー肉芽腫症(2012年以前)。
視床下部や脳下垂体からの指令を受けて卵巣で作られるホルモン(性ステロイド)。
小角軟骨とは、喉頭を構成する弾性軟骨の一つであり、左右の披裂軟骨の頂端にそれぞれ位置する小さな円錐形の軟骨結節である。
局所麻酔薬中毒とは、局所麻酔薬が血管内への誤投与や過剰投与などにより血中に高濃度で移行し、中枢神経系や心血管系に重篤な毒性症状を引き起こす疾患および合併症である。 局所麻酔薬は神経の細胞膜にある電位依存性ナトリウムチャネルを可逆的に遮断することで鎮痛作用をもたらすが、血中濃度が過度に上昇すると、全身…
いわゆる風邪(かぜ)の正式名称。かぜ症候群や普通感冒、上気道感染症とも呼ばれる。
中耳炎のひとつ。罹患率が高く、3歳までに小児の85%が1度は罹患するとされる。
急性薬物中毒とは、治療薬や違法薬物、あるいは有害な化学物質などが短時間に体内に過剰摂取された結果、生体に障害や機能不全をもたらす臨床的病態である。
感冒(cold) >かぜ症候群の80-90%はウイルスによって起こりますが、一般にかぜと呼ばれる「普通感冒」と、インフルエンザを意味する「流行性感冒」があります。 -普通感冒(=急性上気道炎) -流行性感冒(=インフルエンザ)
睡眠時無呼吸症候群の治療法のひとつ。CPAPやシーパップ、経鼻的持続陽圧呼吸療法とも呼ばれる。
救急医療とは、急性の発症や受傷によって、生命の危機または重大な機能障害の恐れがある患者に対し、病院前救急医療から救急外来における初期診療、集中治療に至るまで、時間を争う医療を総合的に提供する臨床医学の専門領域である。
IgA抗体が原因となり、新生児の表皮真皮境界部や気道粘膜に水疱・びらんを引き起こす稀で致死的な疾患。
最も重症な意識障害。意識が無く、刺激に対して反応を示さない状態。
普通感冒(common cold) 急性上気道炎を参照。
内径2mm未満の気道。呼吸細気管支など。
東部ウマ脳炎とは、東部ウマ脳炎ウイルス(Eastern equine encephalitis virus: EEEV)の感染によって引き起こされる重篤な人獣共通感染症(ズーノーシス)であり、馬やヒトに脳炎をもたらすアルボウイルス感染症の一つである。
歯を支える組織がプラーク中の歯周病菌によって破壊される感染症。歯肉炎と歯周炎に分けられる。
残気量とは、最大に呼気した(息を吐き出した)後にも肺内に残存する気量のことである。 呼吸器系の生理学および医学において、肺気量分画の一つとして定義されている。
毒とは、生体に対して有害な作用を及ぼし、健康を損なったり生命を脅かしたりする化学物質の総称である。 生物学や医学の分野においては、生体に直接触れたり吸収されたりした際に、細胞や組織、器官の正常な機能を撹乱あるいは破壊するすべての物質を指す。
下気道における、気管支までの部分。
種々の哺乳類の気道に感染するボルデテラ属の細菌。百日咳菌と共通のACT(アデニレートサイクラーゼ毒素)を産生する。
水痘・帯状疱疹ウイルスとは、ヘルペスウイルス科アルファヘルペスウイルス亜科に属する二本鎖DNAウイルスであり、ヒトを唯一の宿主として水痘(みずぼうそう)および帯状疱疹を引き起こす病原体である。
消炎剤とは、生体に生じた炎症に伴う発赤、腫脹、疼痛、熱感などの諸症状を軽減あるいは抑制する目的で用いられる薬剤の総称である。 臨床医学および薬理学の分野においては、炎症反応の根底にある生化学的カスケードに介入し、組織の傷害や免疫応答に起因する病態を和らげる働きを持つものとして定義される。
清肺湯とは、中国の医学書である『万病回春』に収載されている漢方薬の一つであり、主に呼吸器症状の改善を目的として用いられる方剤である。
液体が中耳に溜まることで難聴が起こる中耳炎。難聴以外の自覚症状には耳閉感、耳鳴り、軽い痛みなどがある。
ヒトからヒトへ感染する感染症の患者と近距離で接すること。体に接触したという意味ではなく、触れることが可能な距離(約2m以内)での会話などを指す。例えば、インフルエンザの患者との濃厚接触は以下のように定義される。
炭酸が電離して生じる陰イオン。重炭酸イオンとも。イオン式は HCO3-
延髄の中〜上部(網様体)に位置する運動核。第Ⅸ脳神経〜第Ⅺ脳神経が伸びており、これらの脳神経を介して喉頭や咽頭、食道上部の横紋筋を支配し、発声や嚥下を司る。
百日咳菌による気道への感染症。小児に起こりやすく、乳児にとっては致命的。
百日咳の原因となるグラム陰性桿菌。喉や鼻、気道からの分泌液を介して飛沫感染する。
睡眠中に激しいいびきや無呼吸を繰り返す睡眠障害。呼吸が止まる事で目覚め、十分に睡眠が取れずに寝不足となる場合もある。
広義の窒息は、細胞が低酸素および無酸素状態に陥ること。通常、窒息と言うと外窒息を指す。
粘膜が持続的に分泌する液状の層。上皮細胞の保護や病原体の侵入を防ぐ役割を持つ。
粘液線毛クリアランスとは、哺乳類の気道における主要な生体防御機構の一つであり、吸入された塵埃、病原体、有害物質などの異物を粘液で捕捉し、線毛の規則的な運動によって体外へと排除する一連の仕組みのことである。
気道の粘膜表面に密生する線毛の運動と、それによる気道液の流れによる輸送。気道における防御機構のひとつ。
粘膜線毛クリアランスとは、気道の上皮表面において、粘液と線毛の協調的な働きによって吸入された異物や病原体を体外へ排除する生体の防御機構である。
呼吸器に病原体が付着することで起こる感染。広義の空気感染であり、以下を含む。
線毛上皮細胞とは、表面に微小な毛状の突起である線毛を多数有し、その規則的な運動によって粘液や液体、細胞などを一定の方向へと輸送する機能を持つ上皮細胞の総称である。
繊毛を持つ細胞によって構成される上皮。気道粘膜など。
肺気腫が主体の慢性閉塞性肺疾患のこと。小葉中心性肺気腫とも。