記憶
神経細胞の結合(シナプス)が定着したもの。強い刺激による入力や繰り返しの入力があると、神経伝達物質の放出量の増加やシナプスの数の増加などによって記憶は増強される(長期増強)。
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神経細胞の結合(シナプス)が定着したもの。強い刺激による入力や繰り返しの入力があると、神経伝達物質の放出量の増加やシナプスの数の増加などによって記憶は増強される(長期増強)。
記憶細胞のひとつ。一次応答によって免疫学的記憶を得たB細胞。一部は生涯に渡って免疫学的記憶を保持できる。メモリーB細胞とも呼ばれる。
記憶細胞のひとつ。一次応答で働いたT細胞の一部が免疫学的記憶を得て生き残ったもの。メモリーT細胞とも呼ばれる。
貝毒のひとつ。脳の海馬の神経細胞を破壊する神経毒性を持つドウモイ酸がその成分。養殖ムラサキイガイ(ムール貝)が持つ。
抗原の情報を記憶(免疫学的記憶)し、2度目以降に同様の抗原が体内に侵入した場合に強い免疫を発揮する細胞。免疫記憶細胞とも。
記憶障害とは、新しく情報を覚えることや、過去の出来事を思い出すことなど、記憶のプロセスの一部または全部に障害が生じた状態を指す。 脳の器質的病変や精神疾患、心理的要因など多様な原因によって引き起こされ、日常生活や社会的適応に大きな影響を及ぼす疾患・病態の総称である。
セロトニン受容体のひとつ。大脳皮質や海馬、扁桃体、視床、視床下部などに発現する。
グルタミン酸受容体のひとつ。AMPAをリガンドとする。AMPA型グルタミン酸受容体とも呼ばれる。
リンパ組織で高い発現が確認されている転写因子のひとつ。
リンパ球のひとつ。Bリンパ球とも呼ばれる。骨髄(bone marrow)から生産されるためその名が付けられた。鶏ではファブリキウス嚢という部位で作られる細胞(bursa)がB細胞を生成するため、その頭文字を取っているともされる。
CA2とは、大脳皮質の海馬構造におけるCA1野とCA3野の間に位置する神経細胞層であり、アンモン角の組織学的な領域の一つである。
Ca2+/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼⅡ。
cAMPによって活性化される転写調節因子。哺乳類の記憶に必須であることが報告されている。
CRISPR-Cas9とは、細菌や古細菌が持つ獲得免疫システムを応用して開発された、標的とする特定のDNA配列を効率的に切断または改変することが可能なゲノム編集技術である。
CXCR6とは、主としてT細胞やNK細胞などの免疫細胞の表面に発現するG蛋白連鎖型のケモカイン受容体である。
デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の硫酸抱合体。副腎皮質から分泌される。男性ホルモンの中間代謝産物。
EGR1とは、C2H2型ジンクフィンガー構造を持ち、刺激に応じて急速かつ一過性に転写が誘導される即時初期遺伝子、およびそれがコードする転写因子である。
Elk1とは、ETSドメイン家族に属する、転写因子の一種である。 MAPK/ERKシグナル伝達経路の下流に位置し、細胞の増殖や分化、生存などの細胞応答を制御する重要なタンパク質として機能している。
GluR4とは、中枢神経系における主要な興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸に応答する、AMPA型グルタミン酸受容体を構成する4つのサブユニット(GluR1-4、あるいはGluA1-4とも呼ばれる)の1つである。 遺伝子レベルではGRIA4によってコードされており、ヒトの染色体上に位置している。
ヒスタミン受容体のひとつ。ヒスタミン神経の神経終末に存在する、シナプス間隙の遊離ヒスタミンの回収(フィードバック抑制)に関与する自己受容体。大脳と基底核に多く分布している。
IEGsとは、日本語で初期応答遺伝子または即時型初期遺伝子と呼ばれ、タンパク質の生合成を阻害するタンパク質合成阻害剤の存在下であっても、細胞への刺激に応じて転写・発現が誘導される遺伝子群のことである。
インスリン様成長因子のひとつ。ソマトメジンAとも。
Krox24とは、哺乳類において見出された初期応答遺伝子の一つであり、ジンクフィンガー型の転写因子をコードする遺伝子である。 本遺伝子はEgr1、Zif268、NGFI-A、TIS8など、研究分野や生物種によって多数の異なる名称で呼ばれていることでも知られている。
Kv1.3とは、電位依存性カリウムチャネルのKv1ファミリーに属するタンパク質であり、ヒトではKCNA3遺伝子によってコードされる膜タンパク質である。
運動記憶の基盤となる細胞レベルでの現象。長期抑圧とも。
摂取が禁止されている麻薬の成分となる依存症を引き起こす有機化合物。3,4-メチレンジオキシアンフェタミンの略称。
代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)のひとつ。脳の様々な部位に発現し、記憶に関わることが知られている。
DNA中に溜まった8-オキソグアニンに対して誤って取り込まれ対合したアデニンを切り出すDNA修復酵素(DNAグリコシラーゼ)。
グルタミン酸受容体のひとつ。グルタミン酸やグリシンをリガンドとする。NMDA型グルタミン酸受容体やN-メチル-D-アスパラギン酸受容体などとも。
PDE4Bとは、ホスホジエステラーゼ4ファミリーに属する酵素の一種であり、細胞内のサイクリックAMP(cAMP)を加水分解して不活化する働きを持つ遺伝子およびそのタンパク質産物である。
PDE9とは、サイクリックGMP(cGMP)およびサイクリックAMP(cAMP)を加水分解し、その細胞内シグナル伝達を負に調節するホスホディエステラーゼのアイソザイムファミリーの一つである。
PDE9Aとは、ホスホエステラーゼ(PDE)ファミリーの一種であるホスホジエステラーゼ9A、およびそれをコードする遺伝子の名称である。
アルツハイマー病の治療薬の候補である低分子化合物。レビー小体型認知症にも有効とされる。
病原体感染におけるサイトカインの産生において必須な役割を果たすキナーゼ(細胞内シグナル分子)。NAKやT2K、IKKiとも。
メモリーT細胞の一種。抗原による刺激を受けたものの疲弊状態にない若いT細胞で、寿命が長く、また再度の抗原刺激に対して素早く応答する。幹細胞様メモリーT 細胞(ステムセル様メモリーT細胞)とも。
WAIS-R(Wechsler Adult Intelligence Scale-Revised)とは、David Wechslerによって開発されたウェクスラー式知能検査の成人用尺度である「WAIS」の改訂版であり、成人の知能を測定するための臨床用心理検査である。
αセクレターゼとは、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβペプチドの産生を抑制する生体防御的なタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の総称である。 アルツハイマー病の脳内では、アミロイド前駆体タンパク質(APP)と呼ばれる膜タンパク質が酵素によって切断されることでアミロイドβが生成され、これが神経細胞…
βラクトグロブリン由来の4つのアミノ酸(グリシン、スレオニン、トリプトファン、チロシン)からなるペプチド。GTWYペプチドとも。カマンベールチーズなどの発酵乳製品に多く含まれ、認知機能の改善に有効とされる。
ヒドロキシ酪酸のひとつ。γ位(4位)がヒドロキシ化した酪酸。4-ヒドロキシ酪酸やγ-ヒドロキシブチレートとも。
脳波のひとつ。シータ波とも表記される。
アレルギーのひとつ。即時型アレルギーやアナフィラキシー型アレルギーとも呼ばれる。
頭部および頚椎が後方への過伸展とそれに続く前方への過屈曲の状態となることで痛みを始めとした様々な症状が現れるもの。外傷性頚部症候群や頚椎捻挫とも。
すべての真核細胞に最も多く存在し、細胞骨格の形成や細胞運動に関わるタンパク質。アクチン線維を作り出す。
橙赤色を呈すカロテノイド。サケの身やイクラ、エビやカニの赤色の成分。
アセチルコリン受容体を持つコリン作動性神経で用いられる神経伝達物質。化学的にはコリンと酢酸のエステル。最初に発見された神経伝達物質。
タンパク質合成阻害剤。記憶の想起時にアニソマイシンを投与すると記憶の再固定化が阻害され逆行性健忘を引き起こす。
B細胞が形質細胞や記憶細胞に分化・増殖する過程で、抗原結合部位をコードする遺伝子領域に体細胞超突然変異を起こした結果、ある抗原に対してより高い親和性を獲得した抗原受容体を持つB細胞が出現し、これが優勢となること。親和性成熟とも
多価不飽和脂肪酸のひとつ。リノール酸からγ-リノレン酸、ジホモ-γ-リノレン酸を経て体内で合成される。
最も多い認知症(全体の約60%)。海馬の病変による記憶障害が顕著な認知症で、物忘れから徐々に進行する。遺伝によるものを家族性アルツハイマー病、遺伝によらないものを孤発性アルツハイマー病と呼ぶ。アルツハイマー型認知症とも。
イミダゾール基を有するアミノ酸結合体(ジペプチド)の総称。イミダペプチドやヒスチジン関連化合物とも呼ばれる。
ウェルニッケ脳症とコルサコフ症候群の症状が同時に起こる疾患。高次脳機能障害(記憶障害)が引き起こされる。
ビタミンB1が不足すると起こる中枢神経障害。
エストラジオールをリガンドとする核内受容体。子宮や卵巣以外にも腎臓や肝臓、心臓、前立腺、肺、消化管、造血系、中枢神経系など様々な組織に発現する。
エピジェネティックとは、DNAの塩基配列の変化を伴うことなく、遺伝子の発現や細胞の機能が調節される仕組み、およびその変化を指す用語である。
陳述記憶のひとつ。「いつ、どこで」というような時間の流れや場所に関わる記憶。
エフリンをリガンドとする受容体型チロシンキナーゼ。エフリンによる刺激が網膜視蓋投射の形成において重要。
脳の中に残る、学習時に活性化した特定の神経細胞のセットの物理的な痕跡。記憶痕跡。
記憶(エングラム)の保持に関わる細胞。
グルタミン酸受容体のサブタイプ。カイニン酸によってγオシレーションが誘発される。カイニン酸型グルタミン酸受容体とも。
Ca2+/カルモジュリン依存性プロテインホスファターゼのひとつ。酵母からヒトにいたる真核生物に普遍的に存在する。哺乳類の脳においてシナプス可塑性の制御に関与し、学習および記憶に重要とされる。