抗菌薬
細菌の生存や増殖を抑制する作用を持つ医薬品。抗生物質は抗菌薬のうち微生物によって生成されたものを指す。
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細菌の生存や増殖を抑制する作用を持つ医薬品。抗生物質は抗菌薬のうち微生物によって生成されたものを指す。
抗菌薬の投与によって腸内細菌叢が変化することで引き起こされる下痢の総称。
4'-ホスホパントテン酸システイン脱炭酸酵素とは、補酵素A(CoA)の生合成経路において第3段階目の反応を触媒する酵素である。
AmpCとは、多くのグラム陰性菌の染色体上またはプラスミド上に存在するβラクタマーゼの一種であり、ペニシリン系やセファロスポリン系の抗菌薬を加水分解して不活化する酵素のことである。 βラクタマーゼ阻害薬であるクラブラン酸によって阻害されにくいという特徴を持ち、医療現場における薬剤耐性の問題において重要な耐…
A群溶血性レンサ球菌とは、グラム陽性の球菌であり、レンサ球菌属に分類される細菌の一種である。 ヒトの咽頭や皮膚などに感染し、多様な疾患を引き起こす病原体として知られている。
抗菌剤投与による腸内細菌叢の乱れをきっかけにクロストリジウム・ディフィシレが腸内で増殖し、毒素を産生することにより発症する感染症。
DNA二本鎖を切り離し、鎖を回転させた後、切れ目を閉じることによって複製フォーク前方の正の超らせんを解消するⅡ型トポイソメラーゼ。DNAの複製開始から終了直後まで関与し、DNAの複製に必須なタンパク質。キノロン系の抗菌薬によって阻害される。
DNAトポイソメラーゼとは、DNAの二重螺旋の構造的歪みやねじれを解消し、複製や転写などの遺伝情報の読み出しを円滑に進めるために必須となる酵素の総称である。
EPECとは、下痢などの消化器症状を引き起こす大腸菌の一種である腸管病原性大腸菌(Enteropathogenic Escherichia coli)の略称である。 EPECは、小児、特に乳幼児の間で下痢症の原因となる重要な病原体の一つとして知られている。
健康被害が大きく院内感染の原因菌の大部分を占める以下の6種の病原菌。抗菌薬から逃れる(escape)という意味を含む。
黄色ブドウ球菌のバイオフィルム形成を阻害する化合物。
KCNH2とは、ヒトの染色体7番目長腕(7q36.1)に位置し、心臓の電気生理学的活動においてきわめて重要な役割を果たす遺伝子である。 この遺伝子は、電位依存性カリウムチャネルの構成サブユニットであるKv11.1(別名hERG)をコードしている。
S状結腸憩室炎とは、大腸の壁の一部が袋状に外側へと飛び出した憩室に、糞石の詰まりや細菌感染などを原因として炎症が生じる疾患である。
アクチノバチルス属の細菌は、家畜や実験動物などの動物の粘膜、特に口腔内や上気道の常在菌叢を構成することが知られている。
アクチノバチルス・セミニスとは、主にヒツジにおける繁殖障害、特に精巣上体炎や副睾丸炎、精巣炎を引き起こすグラム陰性杆菌の一種である。
アクチノバチルス属の細菌は、動物の口腔内や呼吸器系の常在菌として存在することが多く、特定の宿主に対して高い病原性を示す種が含まれている。
キャンディン系抗菌薬のひとつ。
アンピシリン耐性遺伝子とは、ペニシリン系抗菌薬であるアンピシリンなどのβラクタム系抗生物質に対する耐性を付与する遺伝子のことである。
エサンブトールとは、結核の治療に用いられる合成抗菌薬であり、抗酸菌に対して静菌的に作用する化学療法薬の一種である。
結核菌などマイコバクテリウム属の細菌に対する抗菌薬。結核菌の核酸合成を阻害し、細胞分裂を抑制する。商品名はエブトール、エサンブトール。
エノールピルビル転移酵素とは、ホスホエノールピルビン酸からエノールピルビル基の転移を触媒する酵素の総称である。
真菌の細胞膜に含まれる植物ステロール。ビタミンD2の前駆体であり、プロビタミンD2とも。分子式は C28H44O
エンテロバクター属の細菌のひとつ。カルバペネム系抗菌薬に耐性を持つものが報告されている。
感染症の治療において、可能性のある菌を想定して実際に原因菌が判明する前に抗菌薬による治療を開始すること。原因菌が判明するまでの間に感染部位により想定される菌を広くカバーできるような比較的広域なスペクトラムの抗菌薬を使用する治療法。経験的治療とも。
抗菌薬の分類のひとつ。2-オキサゾリジノンを基本骨格として持つ。
ニューキノロン系抗菌薬のひとつ。外耳炎や中耳炎に対する点耳薬および目の炎症に対する点眼薬の有効成分。商品名はタリビッドなど。
カタル性虫垂炎とは、虫垂の粘膜層および粘膜下層に限局した軽度の炎症が生じている状態であり、急性虫垂炎の初期段階として分類される疾患である。 虫垂は盲腸の先端に付着する細長い管状の器官であり、ここに何らかの原因で閉塞や炎症が起こることで虫垂炎が発症する。 急性虫垂炎は病理組織学的な炎症の進展度によって…
β-ラクタム系抗菌薬のひとつ。細菌が産生する超硫黄分子によって分解・不活性化される。
β-ラクタム系抗生物質の一種。以下のような場合に使用が推奨される。
細菌の菌体内においてβ-ラクタム系抗菌薬の分解によって生じる、β-ラクタム環が開環して硫黄が付加した化合物。菌体外に排出される。
ニューキノロン系抗菌薬のひとつ。耳鼻咽喉科領域の感染症に有効。商品名はジェニナック。
抗菌作用を示す物質に共通に含まれる構造。ナリジクス酸などのキノロン系抗菌薬に含まれる。
キノロン環を基本骨格とする抗菌薬。幼い動物の関節に対する毒性を持つため、多くのキノロン系の小児への投与は禁忌とされる。
アンピシリンとともに使用されるペニシリン系抗菌薬。単体での販売は国内では中止されている。商品名はビクシリンS。
クロストリジウム属の細菌。毒素であるトキシンAおよびトキシンBを産生する。
抗生物質であるペプチド。強力な抗菌活性を示す一方で哺乳動物の細胞にも毒性を示すため、抗菌薬としての適用は著しく限られている。
1884年にデンマークの学者、ハンス・グラム(Hans G. j. Gram)によって発明された、細菌類を色素によって染色して分類する方法。
化学構造内にペプチド結合と糖を含む抗菌薬(抗生物質)のグループ。
サルファ剤のスルファメトキサゾールと抗菌薬のトリメトプリムを5対1の割合で配合した薬剤。スルファメトキサゾール/トリメトプリム配合剤やST合剤、TMP/SMXとも。
スルファニルアミドを基本骨格とする抗菌薬。染料として合成されたアゾ色素(プロントジル)に感染症治療効果があることから発見された。
ニューキノロン系の抗菌薬。細菌のDNAジャイレースおよびトポイソメラーゼⅣを阻害し、その細菌のDNA複製を阻害する。
シトロバクター・フロインディーは、健康な人間の腸管や動物の消化管をはじめ、土壌、水、下水などの自然環境にも広く常在菌として存在している日和見感染症の原因菌の一つである。
ニューキノロン系抗菌薬のひとつ。商品名はシプロキサン。
ジヒドロプテロアートシンターゼとは、細菌などの微生物が葉酸を合成する際に不可欠な初期の段階を触媒する酵素である。
葉酸の誘導体。ジヒドロ葉酸レダクターゼによってテトラヒドロ葉酸に代謝される。
ストレプトマイセス・リンコルネンシスとは、放線菌の一種であり、抗生物質であるリンコマイシンを産生する微生物として知られているバクテリアである。
スパラフロキサシンとは、広範囲の細菌に対して抗菌作用を示すフルオロキノロン系(ニューキノロン系)の合成抗菌薬(抗菌薬)である。構造中にフッ素原子およびシクロプロピル基などを有し、従来のニューキノロン系抗菌薬と比較して、グラム陽性菌や非定型病原体を含む広範囲な細菌に対して強力な抗菌活性を発揮するという…
白癬やカンジダ症、癜風に対する抗菌薬。真菌の細胞膜の透過性に関与する物性の変化及び細胞膜結合性ATPase活性の変化を促すとされる。商品名はエクセルダーム。
セフジトレンピボキシルの活性代謝物。細菌の細胞壁の合成を阻害する抗菌薬。
セフジトレンの誘導体。腸管で代謝を受けてセフジトレンとなり、細菌細胞壁の合成を阻害する抗菌薬。商品名はメイアクト。
MRSA感染症などの治療に用いられる抗菌薬。最も新しい耐MRSA薬剤。商品名はキュビシン。
水虫や田虫などの白癬感染症に対する抗菌薬の有効成分。商品名はアスター。
チフス症とは、サルモネラ属のうちチフス菌(Salmonella enterica serovar Typhi)あるいはパラチフス菌(Salmonella enterica serovar Paratyphi A)の感染によって引き起こされる全身性の細菌感染症である。 腸チフスおよびパラチフスの総称であり、全数把握対象の感染症法における三類感染症に定められている。 症状と…
ツツガムシ病とは、リケッチア科に属するOrientia tsutsugamushiによって引き起こされる急性の感染症であり、ダニ類の一種であるツツガムシの幼虫に吸血されることで感染する人獣共通感染症である。
オキサゾリジノン系の抗菌薬。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌による感染症の治療薬。細菌のリボソームの50Sサブユニットに結合してタンパク質合成を阻害する。プロドラッグはテジゾリドリン酸エステル(商品名はシベクトロ)。
細菌のDNAジャイレースとトポイソメラーゼⅣを阻害するニューキノロン系抗菌薬。幅広い抗菌スペクトルを有する。商品名はオゼックス。
細菌の増殖に必要なトポイソメラーゼ。キノロン系抗菌薬はこれを阻害することで細胞のDNA複製を阻害する。
抗菌薬のひとつ。ジヒドロ葉酸からテトラヒドロ葉酸への代謝(還元)を阻害することによって抗菌作用を示す。
抗マラリア薬であるクロロキンの合成副生成物。細菌(特にグラム陰性菌)の増殖抑制効果を持つことから、キノロン系抗菌薬の基となった。商品名はウイントマイロン。
キノロン系の一種。ナリジクス酸の構造を基に開発された。改良によってキノロン系の副作用を軽減した抗菌薬。フルオロ基を持つことからフルオロキノロン系とも。