活動電位
通常、細胞は細胞膜の内側が負、外側が正に分極しており、これを静止膜電位という。
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通常、細胞は細胞膜の内側が負、外側が正に分極しており、これを静止膜電位という。
心筋における活動電位の持続時間。心筋の活動電位持続時間は先行する拡張期時間が長いと延長し、それが短いと短縮する。
CaMKⅡδ(カルモジュリン依存性プロテインキナーゼⅡデルタアイソフォーム)とは、カルシウムとカルモジュリンのシグナル伝達によって活性化され、特に心筋細胞や血管平滑筋などの心血管系組織において重要な役割を果たすセリン・スレオニンキナーゼの一種である。
カルシウムイオンの流入によるカルシウムイオンの放出現象。心筋細胞が収縮するために必要。
GABA_A受容体とは、中枢神経系における主要な抑制性の神経伝達物質であるGABA(ガンマ-アミノ酪酸)に特異的に結合し、細胞膜のイオンチャネルを透過させることで神経細胞の興奮を抑制するリガンド作動性イオンチャネル型受容体である。
KCNH2とは、ヒトの染色体7番目長腕(7q36.1)に位置し、心臓の電気生理学的活動においてきわめて重要な役割を果たす遺伝子である。 この遺伝子は、電位依存性カリウムチャネルの構成サブユニットであるKv11.1(別名hERG)をコードしている。
NaV1.4とは、主として骨格筋の細胞膜に発現し、電位依存性ナトリウムチャネルのαサブユニットを構成するタンパク質であり、ヒトではSCN4A遺伝子によってコードされている。
NaV1.8とは、主として末梢の痛覚受容神経である求心性のC繊維やAδ繊維の細胞膜に多く発現する、電位依存性ナトリウムチャネルのαサブユニットをコードする遺伝子、および同遺伝子によって発現するチャネル蛋白質である。
活動電位持続時間(QT時間)の延長。心筋の収縮に伴う活動電位の持続時間が長くなり、不整脈が起こりやすくなった状態。
R波とは、心電図(ECGまたはEKG)の波形において観察される一連の電位変動のうち、最初の陽性(上向き)の偏位を指す用語である。
心電図において、心室内の電気的回復(再分極)過程を表す波形。心室の活動電位が消退することにより生じる。
β-スペクトリンとは、細胞骨格を構成する主要なタンパク質であり、赤血球をはじめとする様々な細胞の細胞膜直下に存在して膜蛋白と結合し、細胞膜の機械的強度や弾性、形態を維持する骨格構造を形成する分子である。
Ⅰ群抗不整脈薬の一種。カリウム電流を合わせて抑制することで活動電位持続時間(APD)を延長させる。キニジンやプロカインアミド、ジソピラミドなどがある。
Ⅰ群抗不整脈薬の一種。遅延ナトリウム電流を抑制することで活動電位持続時間(APD)を短縮させる。リドカインやメキシレチンなどがある。
Ⅰ群抗不整脈薬の一種。活動電位持続時間(APD)が大きく変化しない。フレカイニドやピルジカイニドなどがある。
ナトリウムチャネルに対する遮断作用を主とする抗不整脈薬。細胞膜を通過し、細胞膜からチャネルタンパク質に移動することでチャネル孔の内側から結合部位に到達して遮断する。
味蕾を構成する細胞のひとつ。イオンチャネル型の受容体を持つ。
活動電位持続時間を延長させる抗不整脈薬。実質的カリウムチャネル遮断薬。
心室細動、心室性頻拍、心不全などに対する抗不整脈薬。心筋細胞の活動電位持続時間及び不応期の著明な延長作用を示す。商品名はアンカロン。
カリウムイオンを通すイオンチャネル。カリウムイオンチャネルとも。
活動電位によって起こる、全細胞質のカルシウムイオン(Ca2+)の濃度がほぼ同時に上昇する動き。心筋の収縮に対応する。Ca2+トランジェントとも表記される。
隣接する2つの細胞が作る、物質輸送を行う細胞間輸送機構。
ある神経細胞の軸索と別の神経細胞との間にできる連結部分。主に樹状突起スパイン上に形成される。刺激によってその数は増減する。
シナプス前終末の細胞膜。神経伝達物質を放出する部分。シナプス前部とも。
シナプス前終末にある、合成された神経伝達物質が貯蔵される直径40nm程度の袋状の器官。輸送小胞のひとつ。
神経筋接合部における、活動電位に誘起されるシナプス伝達に必須とされるタンパク質。
活動電位持続時間の延長作用とβ受容体遮断作用を併せ持つⅢ群抗不整脈薬。商品名はソタコール。
チャネルタンパク質とは、細胞膜を貫通して存在し、特定のイオンや分子が受動輸送によって細胞膜を通過するための親水性の通路を形成する膜タンパク質の一種である。
呼吸困難を引き起こすアルカロイド。フグ毒の成分。
ナトリウムカリウムポンプとは、動物細胞の細胞膜に存在する膜蛋白質の一種であり、ATPのエネルギーを利用してナトリウムイオンを細胞外へ汲み出し、カリウムイオンを細胞内へと取り込む能動輸送を行う酵素(Na+/K+-ATPase)である。
Ⅲ群抗不整脈薬のひとつ。商品名はシンビット。
ニューロトランズミッターとは、神経細胞間あるいは神経細胞と効果器(筋肉や腺など)の間で情報伝達を担う化学物質である神経伝達物質の英語名による総称である。
この機能により、人間や動物は酷似した複数の記憶や感覚入力を混同することなく、それぞれを区別して記憶・学習することが可能になると考えられている。
パッチクランプ法とは、細胞膜の微小な領域(パッチ)に微小なガラス管電極を密着させ、細胞膜を通過するイオン電流を測定する電気生理学的実験手法である。
心房と心室の筋肉を直接繋ぐ部位。左脚と右脚に分枝してプルキンエ線維となる。
ヒドロキニジンとは、キニジンの水素化物であり、主として不整脈の治療に用いられる抗不整脈薬の一種である。 キナ属の植物樹皮に含まれるアルカロイドであり、化学的にはキニンやキニジンと非常に近い構造を有している。
頻脈性不整脈に対する治療薬。心筋細胞膜ナトリウムチャネルの抑制によって活動電位の最大脱分極速度を抑制する。
小脳皮質のプルキンエ細胞層を構成する大型の多極神経細胞。その名前は発見者であるヤン・エヴァンゲリスタ・プルキンエ(Jan Evangelista Purkinje)に由来する。
心臓で活動電位を素早く伝える細胞の線維で、心室の同期的収縮に必要。
複数のイオンチャネルに対する遮断作用を持つ抗不整脈薬。商品名はベプリコール。
ランヴィエ絞輪とは、有髄神経繊維において髄鞘(ミエリン鞘)が途切れている軸索の露出部である。
抜歯時などに使用される局所麻酔薬。心室性不整脈の特効薬としても使用される。商品名はキシロカイン。
アミド型局所麻酔薬のひとつ。神経細胞の開いた状態(不活性状態)の電位依存性ナトリウムチャネルを可逆的に抑制し、活動電位の発生と伝搬を妨げる。
心房や房室結節から発生する活動電位によって起こる期外収縮。
心筋や神経などの細胞が活動電位を発生させた後、再度活動電位を通常通り発生させることができるようになるまでの時間。
植物や動物に備わる、環境変化に適用するための周期を作り出す仕組み。概日時計や概日リズム(サーカディアンリズム)とも呼ばれる。時計タンパク質によって制御される。
内向き整流カリウムチャネルとは、膜電位がカリウムの平衡電位よりも過分極した状態において、外向きの電流よりも内向きの電流をより容易に通す特性(内向き整流性)を持つイオンチャネルの総称である。
再分極相とは、活動電位の発生によっていったん脱分極した細胞膜の電位が、再び静止膜電位へと戻る過程における一時期を指す。
刺激性とは、一般に生物体の組織や細胞が何らかの物理的、化学的、あるいは生物的な刺激を受けた際に見せる反応性、あるいは皮膚や粘膜などに接触した化学物質が可逆的な炎症を引き起こす性質を指す用語である。
嗅覚器とは、空気中の化学物質を受容し、臭いとして知覚するための感覚器である。
塩化物イオンチャネルとは、細胞膜に存在し、細胞の内外へ塩化物イオン($Cl^-$)を受動的に透過させる膜タンパク質の一種である。
局所浸潤麻酔とは、手術や処置を行う部位の皮下組織や粘膜などの組織内に局所麻酔薬を直接注射し、その部位の末梢神経終末を遮断することで鎮痛を得る局所麻酔法の一種である。
平衡覚とは、身体の傾きや回転、および重力の方向を感知し、姿勢や平衡を保つための感覚である。
活動電位による一連の電位変化の終期において、静止膜電位より低い電位になる現象。興奮性神経においては、細胞膜に存在する電位感受性カリウムチャネルの開口によって起こり、このチャネルが閉じると静止膜電位に戻る。
心臓の筋肉。横紋筋に分類される。意志で動かすことのできない不随意筋。
心臓が収縮する際に発する微弱な電流を増幅して観測したもの。心電図上の波形は心筋の分極(安静時)、脱分極(心筋興奮)、再分極(興奮解除)の3つの過程で成り立つ。
心臓にある、心房と心室を結ぶ連絡路。心房から心室に電気信号を伝える役割を持つ。
抑制とは、生物学、医学、生理学、薬理学などの幅広い分野において、特定の細胞の機能、酵素の活性、代謝の経路、あるいは生体の行動や神経活動などが、何らかの原因によって低下または停止させられる現象や作用全般を指す用語である。 生命活動の維持や恒常性(ホメオスタシス)の維持において、過剰な反応を防ぎ調節を行…
抑制性とは、主に神経科学や生理学の分野において、細胞の活動、生体の反応、あるいは代謝などの生体機能を低下させたり、停止させたり、あるいはその亢進を妨げたりする性質や作用のことを指す。
心筋において活動電位の再分極初期に起こる小さな脱分極。カテコールアミンが心筋に作用することで生じ、誘発活動の原因のひとつとなる。