好中球外トラップ
好中球外トラップとは、好中球が自身の細胞外へDNAやヒストン、抗菌ペプチドなどを網状の構造物として放出し、病原体を捕捉して不活化・排除する生体防御機構のことである。
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好中球外トラップとは、好中球が自身の細胞外へDNAやヒストン、抗菌ペプチドなどを網状の構造物として放出し、病原体を捕捉して不活化・排除する生体防御機構のことである。
好中球が特定の刺激に反応して細胞外へ放出する、細胞核内のクロマチンから成る網目状構造物。細菌、真菌、寄生虫等の外来微生物を補捉する生体防御メカニズムの一つ。
好中球遊走とは、好中球が血管内から組織へと移動し、化学物質の濃度勾配に沿って生体内の目的地へ向かう現象である。
遺伝子組換え技術やファージディスプレイ法、あるいはヒト抗体産生マウスなどを用いて作製される。
寛解導入療法とは、白血病や悪性リンパ腫などの造血器腫瘍や、自己免疫疾患などの治療において、体内に残存する病気の細胞や活動性の炎症を強力な薬剤を用いて急速に減少させ、病気の症状が消失または測定限界以下となった状態である寛解を達成することを目的として最初に行われる治療法である。 造血器腫瘍の領域において…
皮膚が硬くなる自己免疫疾患(膠原病)。鞏皮症とも。
自己免疫疾患のひとつ。脊椎や仙腸関節、四肢の大関節に発生するリウマチ。30歳以下に多いとされる。男性は女性の3倍の発症率。
形質転換成長因子βとは、多様な細胞の増殖、分化、アポトーシス、および細胞外マトリックスの産生を制御する多機能なサイトカインのスーパーファミリーである。 哺乳類においてはTGF-$\beta$1、TGF-$\beta$2、TGF-$\beta$3の3つのアイソフォームが存在し、いずれも遺伝子発現の調節や免疫系の制御において極めて重要な役割…
微小病変とは、肉眼あるいは通常の画像診断法では容易に発見することが困難である、極めて小規模な病変の総称である。国立がん研究センター等の公的資料によると、微小病変は組織学的あるいは細胞学的な検査によって初めて確認されることが多い。
数時間〜2日の短期間に腎臓の機能が低下する腎不全。むくみや食欲低下、倦怠感、高血圧、口の中が金属の味がするなどの自覚症状があり、場合によっては尿の減少が見られる。
がんの一種。リンパ球が異常に増殖する。
巨赤芽球性貧血のうち、胃の内因子に対する自己抗体によるビタミンB12の吸収阻害の結果としてのビタミンB12欠乏が原因となるもの。年間発症率は人口10万人に対して1~5人。女性にやや多い。
情報伝達経路とは、細胞外のシグナル(ホルモンや増殖因子などのリガンド)が細胞膜上の受容体に結合した際、その情報が細胞内に伝達され、遺伝子発現の調節や細胞の応答を引き起こす一連の生化学的反応の連鎖のことである。
甲状腺機能低下症の原因となる、自己免疫疾患による炎症。橋本病とも呼ばれる。男性に比べて女性の発症率が数倍高く、40才以後では人口の10%程度とされる。
手足の痺れとは、感覚の低下や消失、ピリピリとした痛み、蟻走感(虫が這うような不快な感じ)など、末梢神経や中枢神経の障害によって引き起こされる異常感覚の総称である。
抑制とは、生物学、医学、生理学、薬理学などの幅広い分野において、特定の細胞の機能、酵素の活性、代謝の経路、あるいは生体の行動や神経活動などが、何らかの原因によって低下または停止させられる現象や作用全般を指す用語である。 生命活動の維持や恒常性(ホメオスタシス)の維持において、過剰な反応を防ぎ調節を行…
全身性自己免疫疾患のひとつ。抗リン脂質抗体(抗カルジオリピン抗体やループスアンチコアグラント)に関連して起こる動静脈血栓症あるいは妊娠合併症(習慣性流産、子宮内胎児死亡)を主症状とする。後天性の血栓症のなかで最も頻度が高いとされる。全身性エリテマトーデス患者の約10%が合併していると推定されている。
体が異物だと認識する物質。この異物に対抗するために体内に作られるのが抗体である。
血小板に対する抗体。自己免疫疾患の原因となる。
接着斑とは、上皮細胞などの強固な機械的結合が要求される組織において、隣接する細胞同士を強力に接着させる細胞間結合の一種である。
アポトーシスによって死んだ細胞。通常はマクロファージによって貪食されるが、異常によって蓄積すると自己免疫疾患の原因となる。
毛孔周囲性紅斑とは、皮膚の毛穴(毛孔)の周囲を取り囲むように生じる紅斑(赤み)のことである。
水疱性発疹とは、皮膚の表面に水疱(液体を含んだ小さな盛り上がり、いわゆる水ぶくれ)が多数生じる皮膚症状の総称である。
活性型カスパーゼとは、アポトーシスや炎症応答などの細胞死および免疫応答のシグナル伝達において中心的な役割を果たす、タンパク質分解酵素であるカスパーゼが、特異的な切断を経て酵素活性を獲得した成熟型のことである。
消化管障害とは、口腔から肛門に至る一連の消化管において、構造的異常、機能的異常、炎症、腫瘍、血流障害など多彩な原因によって引き起こされる病態の総称である。
炎症性とは、生体が感染、物理的刺激、化学物質、虚血などの有害刺激を受けた際に、それを排除して組織を修復しようとする一連の生体防御反応である炎症を引き起こす性質、あるいはその状態を指す医学・生物学用語である。
炎症性カスパーゼとは、宿主の自然免疫応答において炎症の誘導やサイトカインの成熟、さらには細胞死の一種であるピロトーシスの実行において中心的な役割を果たすシステインプロテアーゼの一群である。
サイトカインのうち炎症を引き起こすもの。通常、炎症性サイトカインは免疫の増強に必要であるが、この過剰に作用すると自己を構成する正常な成分までも攻撃するという副作用がある(自己免疫疾患)。
生体防御反応とは、生体が感染症や炎症、外傷、環境変化などの有害事変から自己の組織や恒常性を維持するために備えている、生体の総合的な適応反応システムである。
リンパ系組織ではない部位に形成される、リンパ節などの二次リンパ組織に類似した構造体。
疾患病態とは、生体が疾病に罹患した際に見られる病気の原因、発症機序、および身体に生じる構造的・機能的変化の総体を指す医学・生物学上の概念である。 医学および生物学の領域において、疾患病態の解明は臨床医学の基礎をなす極めて重要な研究分野であり、病理学や病態生理学といった学問体系によって体系的に解析され…
多発性筋炎の症状に加え、以下のような特徴的な皮疹が現れる自己免疫疾患。多発性筋炎と同一の疾患である。
神経筋疾患とは、末梢神経、神経筋接合部、および骨格筋のいずれかの構造や機能に異常が生じることで、筋力低下や筋肉の萎縮などを引き起こす一連の疾患の総称である。
四肢末梢の紅潮、皮膚温度の上昇、灼熱痛の3つを特徴とする症候群。
脳に起こる炎症の総称。病原体の感染や自己免疫疾患が原因となる。
腫瘍壊死因子受容体とは、腫瘍壊死因子(TNF)ファミリーのリガンドと結合し、細胞のアポトーシス誘導、生存、分化、あるいは炎症応答などの多様なシグナル伝達を仲介する細胞膜受容体の総称である。
膜発現とは、生体内の細胞において、タンパク質などの分子が細胞膜上に移動し、その機能を発揮できる状態で配置される現象および過程を指す。
真皮や靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するコラーゲン(膠)に炎症などの障害が生じる疾患の総称。自己抗体が出現するため自己免疫疾患と言える。
特定の臓器に炎症が起こる自己免疫疾患。
自身の正常な構成成分を抗原と誤認することで起こる免疫。自己免疫疾患の原因となる。
胸腺髄質の上皮細胞に発現するタンパク質。
自己免疫疾患のひとつ。赤血球の細胞膜に対する抗体ができることよって起こる溶血性貧血。
自己免疫疾患に分類される肝炎。中年以降の女性(主に60歳前後)に好発し、女性は男性の6倍の発症率とされる。
血小板に対する自己抗体によって血小板が破壊され、その数が減る自己免疫疾患。
自己免疫病 自己免疫疾患に同じ。
分化や成熟の過程で自己の組織を抗原とみなすようになったB細胞やT細胞のこと。
本来自己である組織に対して作られ、それを攻撃する抗体。自己抗原に対する抗体。自己免疫疾患の原因となる。
自己を構成する物質の分子が抗原となったもの。通常は免疫学的寛容によって抗原としては認識されない。自己免疫疾患の原因となる。
自然免疫系の遺伝的異常による、好中球や単球(マクロファージ)からの炎症性サイトカイン(IL-1βやTNF-αなど)の過剰分泌によって引き起こされる自律的な自然免疫系の活性化が原因となる慢性炎症。感染症や自己免疫疾患は原因ではない。
血液吸着療法とは、患者の血液を体外へ導き出し、専用の吸着カラムを用いて血液中の有害な毒素や病態関連物質を物理化学的に除去した上で、浄化された血液を体内へと戻す体外循環療法の一つである。
血清抗体価とは、血液中の血清成分に含まれる特定の抗原に対する抗体の量を段階的な希釈によって測定し、その反応が認められる最大の希釈倍数として表した数値のことである。 感染症の診断やワクチン接種後の免疫獲得の評価、さらには自己免疫疾患などの病態解析において極めて重要な指標として広く用いられている。
骨髄やリンパ節など網内系における、組織球やマクロファージによる血球の貪食を特徴とする疾患。血球貪食性リンパ組織球症とも。
補体第3成分(C3)とは、生体防衛システムである補体系の中核を担う最も存在量の多いタンパク質であり、肝臓で産生されて血漿中に分泌される。 補体経路の古典経路、レクチン経路、オルタナティブ経路のいずれの活性化カスケードにおいても、C3はこの中心的な合流点に位置しており、自然免疫および獲得免疫の両方において…
補体経路とは、生体の免疫応答および自然免疫系において中心的な役割を果たし、病原体の排除や炎症反応の誘導を行なう一連のタンパク質酵素カスケードである。 補体系は、主として肝臓で産生されて血漿中に不活性型の前駆体として存在している多数の血漿タンパク質から構成されている。
複合体とは、複数の分子、原子、または細胞などの構成要素が、非共有結合あるいは共有結合などの相互作用によって結合し、全体として一つのまとまった機能単位を形成しているものの総称である。 生物学や医学の分野においては、単一のタンパク質単体では発揮できない多様な高次機能を担うタンパク質複合体や、核酸とタンパ…
視神経脊髄炎スペクトラム障害とは、中枢神経系、特に視神経と脊髄を主要な標的とする自己免疫疾患の一つである。 かつては多発性硬化症の亜型と考えられていたが、現在では免疫学的および病理学的に異なる独立した疾患として分類されている。
神経細胞の髄鞘が壊れ、神経線維がむき出しとなる多発性硬化症の類縁疾患。難病に指定されている。抗アクアポリン4抗体によって生じる中枢神経系の自己免疫疾患と考えられている。
細胞が示す、ある化学物質へ遊走する性質。多細胞生物の発生、がん細胞の転移、白血球の遊走、自己免疫疾患などに関わる。
自己免疫疾患のひとつ。主に自己抗体によってシナプス後膜のアセチルコリン受容体(神経伝達物質を受け取る側)が破壊されて筋肉への神経伝達が弱くなり、筋肉が思い通りに動かせなくなる。筋力の低下と疲れやすさが主な自覚症状となる。
自己免疫疾患であるリウマチのひとつ。