生殖
生殖とは、生物が自己と同一の種の個体を新たに作り出し、遺伝情報を次世代へと継承していく生命現象の総称である。 地球上のすべての生物にとって、種の絶滅を防ぎ、集団を維持するための極めて根源的な生理機能として位置づけられている。
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生殖とは、生物が自己と同一の種の個体を新たに作り出し、遺伝情報を次世代へと継承していく生命現象の総称である。 地球上のすべての生物にとって、種の絶滅を防ぎ、集団を維持するための極めて根源的な生理機能として位置づけられている。
生殖細胞を産生する器官。性器とも。
生殖機能とは、生物が自己と同一の遺伝子を受け継ぐ次世代の個体を生産し、種を存続させるための生体における一連の生理的機能の総称である。
マラリア原虫がヒトから蚊の吸血によって移るときの形態。ガメトサイトとも。
精子や卵子となる細胞のこと。胚細胞とも呼ばれる。減数分裂によって通常の半分の染色体を持つ。
親が持つ生殖細胞(精子、卵子)に生じる突然変異。これを持つ生殖細胞から生まれた個体を構成する全ての細胞は変異を引き継ぐことになる。
生殖細胞系列とは、多細胞生物において世代を超えて遺伝情報を次世代へと伝える一連の細胞の系譜を指す用語である。
生殖腺 性腺を参照。
性腺刺激ホルモンを参照。
多くの動物の卵の一部に含まれる領域。特定のRNAやタンパク質(Ovoタンパク質)が局在化しており、生殖質を取り込んだ細胞が生殖細胞として決定される。
AZFaとは、Y染色体の長腕(Yq11)に位置する無精子症因子(Azoospermia factor)領域の3つの主要な遺伝子座のうちの一つである。
AZFcとは、ヒトY染色体の長腕(Yq11)に位置し、精子形成に必須な多くの遺伝子を含む無精子症因子(AZF)領域の一つである。 Y染色体微小欠失において頻繁に観察される領域であり、男性不妊、特に無精子症や乏精子症の主要な遺伝的要因の一つとして広く知られている。
B細胞から形質細胞への分化を制御する因子。
造血細胞や色素細胞、生殖細胞などの前駆細胞に発現し、これらの分化や増殖に関与するチロシンキナーゼ。
C-RAFとは、細胞の増殖、分化、生存に関与するRafキナーゼファミリーのセリン・スレオニンキナーゼの一つであり、RAF1とも呼ばれる遺伝子およびそのタンパク質産物である。
免疫細胞と男性(雄)の生殖組織に発現するGPI結合型糖タンパク質(GPIアンカー型タンパク質)。不妊の原因となる抗原となる場合がある。
時計遺伝子のひとつ。多様な遺伝子の発現リズムを制御し、様々な生理機能にリズムを生み出すタンパク質。
CSF-1とは、日本語でコロニー刺激因子-1とも呼ばれ、マクロファージやその前駆細胞の増殖、分化、生存を調節する重要なサイトカイン(造血因子)の一種である。 CSF-1はマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)とも称され、単球系細胞の受容体であるCSF-1Rに結合することで、その生理活性を発揮する。
CXCケモカインのひとつ。CXCL12をリガンドとする。好中球に発現する。
DEPとは、フタル酸エステルの一種であるジエチルルフタレートの略称であり、主にプラスチックの可塑剤や香料の保香剤として使用される化学物質である。
Dhhとは、ヘッジホッグファミリーに属するタンパク質であり、哺乳類における3つのヘッジホッグ遺伝子(Sonic hedgehog、Indian hedgehog、Desert hedgehog)の1つである。
アスパラガスの廃棄茎部から抽出された機能性食品。
ETBとは、胚移植(Embryo Transfer)の略称であり、生殖補助医療において受精卵(胚)を母体の子宮内腔へと移植する医療技術である。 体外受精や顕微授精の過程を経て得られた良好な胚を子宮に戻すことで、妊娠の成立を目指す不妊治療における極めて重要なステップの一つである。
腸間膜から発見された不定形のリンパ組織。
GATA4とは、GATAファミリに属する転写因子の一つであり、心臓の発生や分化、細胞の増殖および代謝の調節において極めて重要な役割を果たす蛋白質をコードする遺伝子、およびその遺伝子製品である。
GATOR1とは、GATOR1複合体を構成する遺伝子群(条虫類における名称ではなく、主に哺乳類のmTORC1シグナル伝達経路を負に制御するタンパク質複合体を指す)であり、その変異は難治性てんかんなどの神経疾患の原因となる分子生物学的概念である。
HHV-6Aは、従来は単一の種と考えられていたヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)のうち、遺伝子学的特性や細胞株に対する増殖性などの違いからHHV-6Bとともに区別されるようになったウイルス株である。
HNF1Bとは、主として肝臓や腎臓、膵臓などの器官発生および遺伝子発現の調節に重要な役割を果たす転写因子をコードする遺伝子である。
HSF2とは、熱ショック蛋白質 (HSP) の発現を調節する転写因子ファミリーに属するタンパク質の一種であり、特に精子形成や脳の発生などの生理的プロセスにおいて重要な役割を果たしている分子である。
MADSボックス遺伝子とは、真核生物の遺伝子発現を調節する転写因子をコードし、保存された塩基配列であるMADSボックスを持つ遺伝子群の総称である。 植物においては花芽の形成や器官の分化を制御するABCモデルの中心的な役割を担うことで広く知られており、動物や菌類など多様な真核生物にも広く保存されている。
生殖細胞(卵子や精子)の減数分裂の開始に必要な転写活性化因子。卵巣や精巣内で減数分裂が始まる直前の特定の時期にだけ活性化する性質を持つ。体細胞分裂型の細胞周期の抑制と減数分裂プログラムの活性化とを協調する役割があることが示唆されている。マイオーシンとも。
MEN2とは、多発性内分泌腫瘍症2型(Multiple Endocrine Neoplasia type 2)の略称であり、複数の内分泌器官に腫瘍が発生する遺伝性の疾患である。
NY-ESO-1とは、主としてがん精巣抗原ファミリーに属する代表的な腫瘍関連抗原の一つであり、様々な悪性腫瘍において発現することが知られているタンパク質である。
ovo遺伝子から産生されるタンパク質。このタンパク質は生殖質を取り込んだ細胞核中に分布し、生殖細胞の遺伝子の活性化および体細胞の遺伝子を不活性化するといった制御を行うことが知られている。
PDE11とは、ホスホジエステラーゼ(Phosphodiesterase)ファミリーに属する酵素の一種であり、サイクリックAMP(cAMP)およびサイクリックGMP(cGMP)という2つの重要なセカンドメッセンジャーを加水分解して不活性化する作用を持つ分子である。 PDE11には主にPDE11Aという遺伝子によってコードされるアイソフォームが存在…
PIWIと複合体を形成し、主として標的となるトランスポゾンの発現を転写レベルおよび転写後レベルで抑制する、20〜30塩基長の非コードRNA。
哺乳類の生殖細胞で発現するタンパク質。piRNA(20〜30塩基長の非コードRNA)と協調し、PIWI-piRNA経路はトランスポゾンの活性を抑え、染色体上の遺伝情報を守ると考えられている。
PIWI4とは、Argonauteファミリーに属し、主に生殖細胞の発生や幹細胞の維持において重要な役割を果たすタンパク質をコードする遺伝子、あるいはその遺伝子産物であるPIWIタンパク質の一種である。
始原生殖細胞の形成に必要な転写因子のひとつ。
PRDMファミリーとは、特徴的なPRドメインを持つ転写因子群であり、発生、分化、および細胞周期の制御において極めて重要な役割を果たすタンパク質群の総称である。
ヒトの生殖細胞の発生に必要となる遺伝子のひとつ。SOXファミリーに属する。EOMESによってその転写が促進される。
TRPC2とは、哺乳動物をはじめとする脊椎動物において発現する一時的受容体電位チャネル(Transient Receptor Potential channel: TRPチャネル)ファミリーのカチオンチャネルの一つである。
受精卵(zygote)とは、有性生殖において雄の配偶者である精子と雌の配偶者である卵子が受精することによって形成される単一の細胞である。
アカカビとは、不完全菌類に分類される糸状菌(カビ)の一属であるフザリウム属の真菌の総称であり、植物に様々な病害をもたらすとともに、ヒトや家畜に対して有害な代謝産物を産生する生物である。
アクチノバチルス属の細菌は、家畜や実験動物などの動物の粘膜、特に口腔内や上気道の常在菌叢を構成することが知られている。
アクチノバチルス・セミニスとは、主にヒツジにおける繁殖障害、特に精巣上体炎や副睾丸炎、精巣炎を引き起こすグラム陰性杆菌の一種である。
精子の先端に存在する細胞小器官。受精(先体反応)に必要なタンパク質(酵素)を含む。先体とも。
精巣や副腎から分泌され、オスの二次性徴を促進するホルモンの総称。男性ホルモンとも呼ばれる。
動物の成長や発達を促進する、インスリンと似た構造を持つホルモン。
母方または父方の生殖細胞のどちらかにしか存在しない遺伝子のこと。200〜300個が存在するとされている。
女性ホルモンの一種。卵胞ホルモンとも呼ばれる。閉経後には、分泌量がそれ以前の10分の1以下に急激に減少することが確認されている。男性でも骨端の閉鎖や骨化、脂質代謝、性機能などに重要な役割を果たしていることが報告されている。
発生初期に現れる、すべての体細胞と生殖細胞の起源になる一層の上皮細胞。胚体外胚葉や胚盤葉上層とも呼ばれる。
オスとは、有性生殖を行う生物において、より小型で運動性のある配偶子である精子または花粉などの小配偶子を生産する性別、またはその個体を指す用語である。 生物学的な性別の決定において、オスは一般的に受精の際に卵子などの大配偶子を提供する側として定義される。
オーロラキナーゼとは、真核生物の細胞分裂(有糸分裂および減数分裂)において中心体の分離や紡錘体の形成、染色体分配などの制御に中心的な役割を果たすセリン・スレオニンキナーゼファミリーである。
ガメトサイト(gametocyte) 生殖母体を参照。
キク科とは、被子植物における双子葉植物(新エングラー体系では合弁花類、APG体系ではキク類)の最大級の科の一つであり、世界中の多様な生態系に広く分布している植物群である。 植物分類学上、単一の科としては約属数・約種数ともに最大の規模を誇るグループの一つであり、草本を中心に低木や木本まで多様な生活形を含…
ギリシャ語で小枝を意味する語。一個の体細胞の分裂によって生じた細胞の集合や均一の遺伝情報を持つ個体の集合という意味で用いられる。
精巣や精子に特異的に発現し、精子の全糖脂質の9割以上を占める硫酸化糖脂質。精母細胞以降の生殖細胞の細胞膜構成成分。精子の発生分化に必須な分子であることが報告されている。
フザリウム属のカビが産生するマイコトキシンのひとつ。
チオレドキシン還元酵素3とは、セレノプロテインの一つであり、補酵素としてフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を結合し、NADPHを電子供与体としてチオレドキシンなどのジスルフィド基を還元する酵素である。