解糖系
細胞質で起こる糖(グルコース)の代謝経路。酸素を必要としない。ほとんどの真核生物や嫌気性細菌ではエムデン-マイヤーホフ-パルナス経路(EMP経路)が利用されるが、一部の生物ではエントナー-ドウドロフ経路が利用される。
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細胞質で起こる糖(グルコース)の代謝経路。酸素を必要としない。ほとんどの真核生物や嫌気性細菌ではエムデン-マイヤーホフ-パルナス経路(EMP経路)が利用されるが、一部の生物ではエントナー-ドウドロフ経路が利用される。
解糖系において、グリセルアルデヒド-3-リン酸がグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ)によって触媒されて生成される有機化合物。
解糖系において、ホスホグリセリン酸ムターゼによって、3-ホスホグリセリン酸が持つ3位のリン酸基を2位に移動した有機化合物。
解糖系において、1,3-ビスホスホグリセリン酸からホスホグリセリン酸キナーゼに触媒されて生成する有機化合物。
解糖系の律速酵素のひとつであるL-PKや脂質合成系の脂肪酸シンターゼ、アセチルCoAカルボキシラーゼの転写を調節する転写因子。
解糖系の中間代謝産物であるグリセルアルデヒド-3-リン酸からジアシルグリセロールを経てプロテインキナーゼCを産生する代謝経路。
HIF-2αとは、低酸素状態に対する細胞の適応反応を仲介する主要な転写因子である低酸素誘導因子(HIF)の構成サブユニットの一つであり、EPAS1遺伝子によってコードされているタンパク質である。
血液検査の項目のひとつ。乳酸脱水素酵素や乳酸デヒドロゲナーゼとも呼ばれる。
酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドのこと。補酵素として働く。NAD+ とも表記される。
脳弓下器官や終板脈管器官のグリア細胞に発現し、脱水に伴う細胞外液中のナトリウムイオンレベルの上昇を感知するセンサーとして機能するチャネル。
ホスホフルクトキナーゼのひとつ。解糖系の律速酵素。TLAMはPFK1に直接作用することで、その活性を阻害する。
iPS細胞の誘導過程において、KLF4から誘導される遺伝子。
解糖系の最初の反応で生成されるグルコース-6-リン酸から合成される高エネルギー化合物。
α-ケト基とは、カルボニル基(C=O)の隣接する炭素(α位)に別のカルボニル基が結合した構造、あるいはカルボニル基の隣の炭素原子がケトンとしての酸素原子を持つ官能基の総称である。 一般的には、有機化合物におけるカルボニル炭素の隣(α位)にオキソ基(ケト基)が存在する構造を指し、生化学や有機化学の分野におい…
国内の死因の3分の1を占め、現在も増加傾向にあると言われる遺伝子異常による疾患。
がん化した個々の細胞のこと。通常の細胞に比べて分裂速度が速く、密度も高いため非常に硬くなる。
アデノシンに3つのリン酸が結合した有機化合物。塩基としてアデニンを持つヌクレオシド三リン酸。ATPとも。
酵母などがグルコースを以下のように代謝する反応。いわゆる発酵。酒の製造ではこの反応が利用され、アルコール(エタノール)が得られる。
解糖系における、フルクトース-1,6-ビスリン酸とグリセルアルデヒド-3-リン酸及びジヒドロキシアセトンリン酸の2つとの可逆反応を触媒する嫌気性酵素。
アロステリック活性化剤とは、酵素の活性中心とは異なるアロステリック部位に結合し、その酵素の触媒活性を上昇または誘導するリガンド(エフェクター)の一種である。 生体内の代謝経路において、酵素の反応速度を調節し、細胞のエネルギー状態や物質の需要に応じた精巧な制御システムを構築する役割を担っている。
エネルギーを生産しないグルコースの代謝経路。解糖系の側路。ウロン酸回路とも。
解糖系において、2-ホスホグリセリン酸をホスホエノールピルビン酸へ代謝する反応を触媒する酵素。ホスホピルビン酸ヒドラターゼとも呼ばれる。
解糖系のひとつ。エムデン-マイヤーホフ経路とも。
解糖系のひとつ。ある種の微生物のみが利用する代謝経路。
単糖類(ヘキソース)のひとつ。グルコースのジアステレオマー(4位のエピマー)。主に以下の構造を持つβ-D-ガラクトースを指す。ガラクトースは甘味を持たない。
解糖系から送られてきたピルビン酸をアセチルCoAとし、1分子のアセチルCoAから計9分子のATP(2分子の二酸化炭素、3分子のNADH、1分子のFADH2、1分子のATP)を得る反応。TCA回路やトリカルボン酸回路、クレブス回路とも呼ばれる。
多数のグルコースがグリコシド結合(α-1,4結合およびα-1,6結合)で連なった多糖類。アミロペクチンよりも枝分かれが多い。動物のエネルギー貯蔵物質のひとつ。
グリコーゲン代謝とは、生体内におけるグリコーゲンの合成(グリコゲン合成)および分解(グリコーゲン分解)の総称であり、動物や真菌においてエネルギー源であるグルコースの恒常性を維持するために極めて重要な生体内反応の代謝経路である。
グリコーゲン分解系とは、動物の肝臓や骨格筋などの組織において、貯蔵多糖であるグリコーゲンがグルコース単位に分解される一連の代謝経路である。
グルコースが肝細胞や骨格筋内に、粒状のグリコーゲンとして蓄えられたもの。
グリセルアルデヒドの3位の炭素がリン酸化された、乳酸発酵(ビフィドシャント)やアルコール発酵における中間代謝産物。
グリセルアルデヒド-3-リン酸から1,3-ビスホスホグリセリン酸を生成する反応を触媒する酵素。グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼとも呼ばれる。
グリセロール-1-リン酸とは、グリセロールの1位の水酸基がリン酸化された有機化合物であり、生体内における脂質の生合成や代謝において重要な役割を果たす糖リン酸の一種である。
グリセリンの3位がリン酸化されたエステル。γ-グリセロリン酸とも。
グルコースだけを基質とするヘキソキナーゼ。約50kDaの一本鎖ポリペプチド。
ヘキソースに分類される単糖類のひとつ。グルコースは葡萄から初めて取り出されたことからブドウ糖とも呼ばれる。異性体にフルクトースがある。分子式は C6H12O6
グルコースの6位の炭素が肝細胞中においてグルコキナーゼによってリン酸化された有機化合物。グリコーゲンの生成および分解の際に生成される。
グルコースをフルクトースに(またはその逆に)異性化する可逆反応を触媒する酵素。
サイクリンのひとつ。感染や炎症に対してマクロファージで発現が誘導される。
ジヒドロキシアセトンがリン酸化した有機化合物。解糖系において、グリセルアルデヒド-3-リン酸と共にフルクトース-1,6-ビスリン酸から生成される。また、中性脂肪が分解されて生じたグリセリンから生成される。
トランスアルドラーゼとは、ペントースリン酸経路の酸化的相に続く非酸化的相において、糖の炭素骨格の組み換えを触媒する重要な酵素の一つである。
トランスケトラーゼとは、ペントースリン酸経路においてケトースのケト基をアルドースへ転移する反応を触媒する酵素である。
トリオースホスフェートイソメラーゼとは、糖代謝の中心的な経路である解糖系において、ジヒドロキシアセトンリン酸とD-グリセルアルデヒド3-リン酸との間の可逆的な異性化反応を触媒する酵素である。
イソメラーゼのひとつ。解糖系における、ジヒドロキシアセトンリン酸とグリセルアルデヒド-3-リン酸の可逆的な相互変換(異性化)を触媒する酵素。
ビタミンB群に属するビタミンのひとつ。ビタミンB3と呼ばれることもある。
腸内に棲息する乳酸菌のグループのひとつ。糖を分解することによって乳酸と酢酸を作り出す偏性嫌気性の細菌。
ビフィズス菌が持つ特殊な解糖系。ヘテロ乳酸発酵のひとつ。ビフィズム経路とも呼ばれる。
グルコースやフルクトースから解糖系によって生成される最終産物であるカルボン酸。
解糖系とクエン酸回路を繋ぐ役割する酵素。ビオチン酵素のひとつであり、触媒活性部位に補酵素となるビオチンがペプチド結合している。
ホスホエノールピルビン酸からリン酸をADPに転移させてATPを生成する反応を触媒するアロステリック酵素。解糖系の最後の反応であるピルビン酸の生成において重要。
ミトコンドリア内に局在する、解糖系で得られたピルビン酸からクエン酸回路で必要なアセチルCoAを生成する不可逆反応を触媒する3種類の酵素の複合体。ピルビン酸脱水素酵素複合体とも呼ばれる。
ピルビン酸とナトリウムとの塩。ミトコンドリア病に合併する高乳酸血症の改善に用いられる(ピルビン酸ナトリウム療法)。
単糖類(ヘキソース)のひとつ。スクロースと同じくヒトが最も甘味を強く感じる糖類。果実や蜂蜜に含まれる無色の結晶。果糖とも呼ばれる。
解糖系において、フルクトース-6-リン酸から生成される、フルクトースの1位と6位の炭素がリン酸化したフルクトースの誘導体。フルクトース-1,6-二リン酸とも呼ばれる。
フルクトースがフルクトキナーゼによってリン酸化されてできる、フルクトースの誘導体。
6位の炭素がリン酸化したフルクトースの誘導体。筋肉ではフルクトースはフルクトース-6-リン酸となり、解糖系で利用される。
グルコースをはじめとするヘキソースの6位のヒドロキシ基(-OH)をリン酸化する反応を触媒する酵素。解糖系における最初の段階を触媒する律速酵素。
心筋や骨格筋、脂肪細胞などのインスリン感受性がある組織に多いヘキソキナーゼ。主に細胞質基質に存在する。
グルコースの代謝における分岐経路のひとつ。最終的にヘキソサミンであるUDP-N-アセチルグルコサミンが生合成される。ヘキソサミン生合成経路とも呼ばれる。
解糖系の分岐回路。NADPHやリブロース-5-リン酸、リボース-5-リン酸を生成する。ペントースリン酸回路、ホスホグルコン酸回路、ヘキソース一リン酸経路などとも呼ばれる。