精神疾患
脳の機能的、器質的な障害によって引き起こされる以下のような疾患の総称。
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脳の機能的、器質的な障害によって引き起こされる以下のような疾患の総称。
セロトニントランスポーター(5-HTT)の遺伝子のプロモーター領域における遺伝子多型。DNAメチル化状態と関連し、扁桃体の形態変化を通してうつ病などの精神疾患の病態に関係するとされる。
B5-Iニューロンとは、中枢神経系においてセロトニンを伝達物質として用いる脳幹の縫線核群、特に正中縫線核や背側縫線核などに存在する神経細胞の一種であり、主として下行性の疼痛制御や自律神経機能の調節に関与するニューロンである。
CA2とは、大脳皮質の海馬構造におけるCA1野とCA3野の間に位置する神経細胞層であり、アンモン角の組織学的な領域の一つである。
Dab1とは、リー・ショルツ病(滑脳症)の原因遺伝子であるReelinシグナル伝達経路において中心的な役割を果たすアダプタータンパク質をコードする遺伝子、およびそのタンパク質の名称である。
EGR3とは、転写因子をコードする遺伝子ファミリーの一つであり、早期応答遺伝子として様々な細胞内シグナル伝達に応答して急速に発現が誘導されるタンパク質を生成する。
GABA_A受容体とは、中枢神経系における主要な抑制性の神経伝達物質であるGABA(ガンマ-アミノ酪酸)に特異的に結合し、細胞膜のイオンチャネルを透過させることで神経細胞の興奮を抑制するリガンド作動性イオンチャネル型受容体である。
GluR4とは、中枢神経系における主要な興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸に応答する、AMPA型グルタミン酸受容体を構成する4つのサブユニット(GluR1-4、あるいはGluA1-4とも呼ばれる)の1つである。 遺伝子レベルではGRIA4によってコードされており、ヒトの染色体上に位置している。
神経細胞の脂質ラフトに存在する膜タンパク質。神経細胞の極性の決定に関わる。
PDE11とは、ホスホジエステラーゼ(Phosphodiesterase)ファミリーに属する酵素の一種であり、サイクリックAMP(cAMP)およびサイクリックGMP(cGMP)という2つの重要なセカンドメッセンジャーを加水分解して不活性化する作用を持つ分子である。 PDE11には主にPDE11Aという遺伝子によってコードされるアイソフォームが存在…
PDE4Bとは、ホスホジエステラーゼ4ファミリーに属する酵素の一種であり、細胞内のサイクリックAMP(cAMP)を加水分解して不活化する働きを持つ遺伝子およびそのタンパク質産物である。
Reelinとは、主として脳の発達および神経細胞の遊走や位置決めにおいて重要な役割を果たす大型の細胞外マトリックスタンパク質である。
SLC8A2とは、ナトリウム・カルシウム交換輸送体ファミリーに属する膜タンパク質であり、主に中枢神経系において細胞質内のカルシウムイオン濃度調節に関与する遺伝子およびそのコードするタンパク質である。
SLITRK1とは、神経系の発生やシナプス形成、神経突起の伸長において重要な役割を果たす膜蛋白質ファミリーに属する分子である。ヒトではSLITRK1遺伝子によってコードされており、常染色体上の特定の領域に遺伝子が局在している。本蛋白質は主に中枢神経系において発現が確認されており、神経細胞の分化や樹状突起の伸展を…
SLITRK5とは、主に中枢神経系において神経細胞の分化やシナプス形成に関与する膜タンパク質をコードする遺伝子、およびその遺伝子によって発現するタンパク質の名称である。
SV2Aとは、シナプス小胞の膜に存在する糖タンパク質の一種であり、神経伝達物質のエクソサイトーシス(放出)において重要な役割を果たしている膜タンパク質である。
アドレノクロムとは、アドレナリン(エピネフリン)の酸化によって生じる有機化合物であり、生体内でのカテコールアミンの代謝過程において生成される副産物の一つである。
対人ストレスや心理的ストレス(痩せ願望や肥満への恐怖)が原因となる摂食障害(精神疾患)。神経性食欲不振症や神経性やせ症、拒食症、アノレキシア・ネルヴォーザとも呼ばれる。
うつ病の症状のひとつ。快感情を失い、これまで楽しいと思えていたことも楽しめなくなる状態。腹側線条体の血流低下が発症に関わると考えられている。無快楽症や無快感症とも。
オキシトシン受容体とは、神経ペプチドであるオキシトシンが結合する受容体であり、G蛋白質共役受容体ファミリーに属する膜蛋白質である。
ゲノムワイド関連解析とは、ヒトゲノム全体を網羅する数百万から数千万ヶ所の一塩基多型(SNP)などの遺伝子多型を対象として、特定の疾患を持つ集団と健康な集団の間でその頻度に統計学的な差があるかを網羅的に調査する手法である。 ゲノムワイド関連解析は、多因子疾患である生活習慣病や精神疾患などの発症リスクに関…
シナプシン2とは、哺乳類の神経系においてシナプス小胞の細胞骨格への結合やその局在を制御する、シナプス小胞関連リン酸化酵素基質タンパク質ファミリーの一種である。
自分の意志とは無関係に身体が勝手に動く現象。精神疾患によって起こる。
実際には異常が無いにも関わらず、身体のある部分の異常な感覚を訴える症状。体感症や体感異常症、異常体感症などとも呼ばれる。
セリンラセマーゼとは、L-セリンをD-セリンへと変換する酵素、およびその逆反応であるD-セリンからL-セリンへの変換を触媒する酵素である。
セレトニンとは、中枢神経系および末梢神経系に広く分布し、情動のコントロールや睡眠、体温調節など多様な生理的機能に関与する神経伝達物質および生理活性物質である。 化学名を5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)と称し、生体内では必須アミノ酸であるトリプトファンを前駆体として生合成される。
神経伝達物質のひとつ。5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)とも。幸せホルモンや幸福ホルモンと呼ばれることがある。
ドパミン受容体とは、神経伝達物質であるドパミンをリガンドとするG蛋白質共役受容体のファミリーであり、中枢神経系および末梢神経系において多様な生理的機能を調節する膜受容体である。
中枢神経に存在する、神経伝達物質のドーパミンを放出する神経細胞。報酬系やドーパミン産生神経細胞、ドーパミン作動性神経とも呼ばれる。
ニューレキシン1とは、神経細胞間におけるシナプスの形成や接着、機能維持に深く関与する細胞接着分子の一種である。
ニューレキシン2とは、主に中枢神経系においてシナプスの形成や神経伝達の制御に関与する細胞接着分子の一種である。
ニューロトランスポルターとは、神経伝達物質を細胞膜を越えて輸送する膜タンパク質の総称であり、神経伝達の調節やシグナル伝達の終結において極めて重要な役割を果たす分子である。
ニューロトランズミッターとは、神経細胞間あるいは神経細胞と効果器(筋肉や腺など)の間で情報伝達を担う化学物質である神経伝達物質の英語名による総称である。
ホモシスチン尿症とは、アミノ酸の一種であるメチオニンの代謝異常によって生じる遺伝性の先天代謝異常症である。
メトキシセロニンとは、セロトニンの代謝物である5-メトキシインドール酢酸や5-メトキシトリプタミンなどのメトキシ基を持つセロトニン関連化合物の総称、または特定の生体内物質を指す用語である。 セロトニンは脳内の神経伝達物質として精神状態や睡眠、食欲などの調節に深く関与している重要な物質であり、その代謝経路…
マラリアの予防を目的とした内服薬の有効成分。
メンタルヘルスとは、日本語では一般に「精神健康」あるいは「心の健康」と訳される、個人の精神的な状態や適応能力、およびその状態が良好に保たれている度合いを指す概念である。世界保健機関(WHO)の定義によれば、メンタルヘルスとは、単に精神疾患や障害がない状態にとどまらず、個人が自身の能力を発揮でき、日々の…
中枢神系とは、一般に中枢神経系の誤記あるいは略記として用いられる言葉であり、生物の神経系のうち脳および脊髄を中心とした中枢部分を指す概念である。厚生労働省の用語解説等において、神経系は脳や脊髄からなる中枢神経系と、そこから身体各部へ広がる末梢神経系に大別されることが示されている。生物学および医学の…
中脳-大脳辺縁系路とは、中脳の腹側被蓋野から発せられ、大脳辺縁系の側坐核などの領域へ投射するドパミン作動性の神経路である。
中脳腹側被蓋野とは、中脳の腹側、黒質の内側に位置し、ドーパミン作動性神経細胞が豊富に存在する脳の領域である。
グルタミン酸受容体のうち、代謝型受容体(Gタンパク質共役型受容体)であるもの。脳神経系に広く発現し、記憶や学習など様々な感覚情報処理を司る。
前脳に存在する部位。報酬や意欲など高次機能を司る。また、快楽中枢であり、依存症やうつ病などの精神疾患との関連が深い。
内側手網核とは、間脳の一部である手網核を構成する左右一対の神経核の一つであり、大脳辺縁系と脳幹を結ぶ神経回路の中継点として情動や記憶、報酬系の制御に関与する構造物である。
再発とは、治療によって一度は消失したあるいは寛解した症状や疾病が、再び現れることをいう。
帯状皮質の一部。前部帯状皮質や前部帯状回とも。
前頭前野系ループとは、大脳皮質の前頭前野と大脳基底核および視床を連絡する複数の神経回路の総称であり、認知機能や意思決定、情動の調節において中心的な役割を果たす神経回路網である。
中枢神経系に作用して精神に影響を与える医薬品の総称。精神疾患に対して処方される。クロルプロマジンがその起源とされる。
通常のクロイツフェルト・ヤコブ病とは異なる変異型。うつやパニック障害、認知症などの原因となる可能性が指摘されている。
外側中隔核腹側部とは、脳の前脳部に位置する中隔核の外側中隔核を構成する領域の一つであり、情動や報酬系、ストレス応答などの高次脳機能において重要な役割を果たしている神経解剖学的な部位である。
DSM-Ⅳ(精神疾患の分類と診断のマニュアル)で定義される、うつ病の診断基準。
誤った、強く確信された、訂正が困難な考えのこと。現実ではないことを信じ込み、他人の説得を受け付けない精神症状。うつ病など精神疾患で見られる。妄想性障害(パラノイア)とも呼ばれる。
精神疾患の症状のひとつ。周囲の様子が何となく変わって、不気味で、不安に感じること。
定型抗精神病薬とは、統合失調症などの精神疾患の治療に用いられる従来型の抗精神病薬であり、主として脳内のドーパミンD2受容体を遮断することで幻覚や妄想などの陽性症状を改善する薬剤である。
強い不安とそれを一時的に軽減するための繰り返し行動で特徴づけられる精神疾患。生涯有病率は約2%とされる。強迫症とも。
恐怖とは、危険や脅威に対する自然かつ適応的な情緒反応であり、生存を維持するために不可欠な生体の防御反応である。 進化の過程において、生物が捕食者などの外敵や環境の危険から身を守るための警報システムとして発達した。
情動障害とは、喜怒哀楽などの情動の表出や調節に著しい偏りや持続的な統御不全が生じ、社会生活や個人の精神健康に支障を来す状態の総称である。
既往歴とは、患者が過去に罹患した疾患や、受けた手術、外傷などの医療上の経歴全般を指す医学用語である。 臨床の現場において、患者の健康状態や身体的背景を正確に把握するための最も重要な情報の一つとして位置づけられている。
治療抵抗性とは、標準的な治療法や薬物療法を実施しても十分な臨床的効果が得られず、疾患の症状が改善しない状態を指す。 悪性腫瘍や精神疾患、感染症などの幅広い臨床領域において用いられる重要な概念である。
環境要因とは、生物の生存、発育、行動、および健康状態に影響を与える、生体外のあらゆる物理的、化学的、生物学的、ならびに社会的・文化的要素の総称である。
眼窩前頭野とは、前頭葉の底面、眼窩(眼球を入れる骨のくぼみ)のすぐ上に位置する脳の領域である。